アマゾンの囲い込みが激しすぎる件

アマゾンの囲い込みが半端ない。Dash Replenishment Service(DRS) ダッシュ補充サービスを活用とするベンダーが増えてきている。

お気に入りの商品をあらかじめ登録しておくだけで、消費財(石鹸・シャンプー、替え刃など)がもうなくなりそうだというときに、ボタンを押すと、アマゾンから届けられる。

[browser-shot url=”http://www.amazon.com/gp/browse.html?node=10667898011#shopall” width=”400″ height=”300″ target=”_blank”]dash button[/browser-shot]

2015年夏くらいにecho が発売されたが、これも音声のやりとりだけで、アマゾンの発注がなされるという家庭用端末だった。日本での発売はないのが、残念である。

[browser-shot url=”http://www.amazon.com/Amazon-SK705DI-Echo/dp/B00X4WHP5E/ref=sr_1_cc_1?s=aps&ie=UTF8&qid=1453431639&sr=1-1-catcorr&keywords=echo” width=”400″ height=”300″ target=”_blank”]amazon echo[/browser-shot]

このボタン程度ならたいしたことないなと思っていたが、大手メーカがどんどんこの方法を採用しはじめている。さらに、IoTでプリンタートナー交換時期を気にしなくても良くなるサービスも始まった。アマゾンは留まることをしらない。利用者の囲い込みが、半端なく、このまま進めば、消費財の販売元は、さらにアマゾンに向かうことになりそうである。

[browser-shot url=”http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45836?page=2″ width=”400″ height=”300″ alt=”amazon “]

全米小売・売上は、2010年アマゾン12兆ドル26位から、2015年49兆ドル9位に届いた。ウォールマートの売上は、2009年304兆ドル⇒2015年343兆ドルである。その差は、まだ7倍もあるが、仮にウォールマートが横這いでアマゾンが伸長するならば、あと5-10年でアマゾンが抜き去る可能性がある。

米国でのリアル店舗とネット店のお客さまをめぐる戦いは壮絶だ。日本においてはどうなるだろうか。いずれ、アメリカで成功したecho / dash をメーカに使わせて、お客様を囲い混んでくるだろう。その結果、日本の小売り(百貨店・イオン・ヨーカドー)業界へ大きな影響を与えるだろう。ネットショッピング(ヤフー・楽天など)も、何か新たな方法を生み出さなければ、お客・利用者は、アマゾンに移動してしまうと思われる。

購入するまでの意思決定を軽くする、購入する負担を劇的にさげる何か、イノベーションが必要だと思うが、今の日本の小売業にそうした動きは見られないことが、なんとなく不安を増す結果になっている。

日本も負けじと同じサービスを立ち上げるか、小売り全体を包括するような、もっと大きなフレームを構想する必要があるだろう。それにしてもアマゾンの囲い込みは激しい。いち利用者とすれば、生活ば便利になれば有難いが、アマゾンにどんどん奪われてしまうのは、なんともやるせない。

 

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