変化の速度が加速する時代の事業とは

変化の速度が加速する時代にあって、当社の方針は機動性を高めて、顧客に対応をしていくという方針を取っている。これは単に反応が早いとか、返答が早いという営業的な視点のことを指すものではない。

時代が変化しているとは、お客様自体もその変化にぶちあたっている可能性が高い。会社として、あるポジションを採用したとすると、そのポジションの優位性が瞬くまに押し流される可能性があるということになる。資本(人・モノ・金)をかけて、そのポジションを採るということに、経営者としては、とてつもなく恐怖を覚える時代になっているはずである。

あるタイミングでは行けると思い、投資額も決めて、担当責任者も決めて、いざスタートするも、その売り上げがあがり、さらに利益が伸長するには、それなりの時間が必要である。おそろしいことに、ここに死の谷があるが、これが一体いつまで投資を食いつぶすのかで、経営者の資質が問われる。

いまだかつて、こんなに変動が早い時代があったのだろうか。歴史を紐解いてもおそらくないのではないのではないだろうか。持たざる経営。Google、マイクロソフト、Facebook、Amazonはともに、ソフトウエア・プラットフォームモノを提供し、サーバと人以外に何か大きな設備を有しているか。彼らの価値(バリュー)は一体なんだったのだろうか。

資材を右から左に移すコストは大きいが、ネットワークのビット移動コストは非常に小さい。万人が簡単にコピーできるファイルを作りだすこと、このファイルを高速に地球の裏側まで届けること。これを瞬時に行ってしまっているサービスを提供している会社の売り上げ・利益率がとても高い。そもそも、モノを創り出し、そのモノに価値を付けて、値段をつけて売り出すというスタイルは、変化速度が加速する時代に、もう合っていないことは自明だ。

さて、では、変化が加速する時代において、お客様自体の事業構造もかわらざるをえないのだが、この変化を支援することは、サービスとして成立するのではないかという考えを展開してみたい。お客様の変化を後押しするサービスについて、それは何かを少しずつ紐解いていけたらと考えている。

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