「NHK 3月22日放送記念日特集・今テレビはどう見られているか」への所感

ほぼ国民にスマホが行きわたっている現在、スマホとテレビの関係がどうなっているかは、ずっと興味を持っていた。スマホでいつでもどこでも視聴はできる。日本は録画装置の普及もあり、その視聴形態が大きく変化しているだろうとは、薄々みんな気づいていた。そこに、NHKがなんとも刺激的な放送内容を突っ込んできた。

映像はyoutubeにあるにはある。

若者のテレビとの接触についてであるが、テレビを見ながら、携帯電話やスマホを操作している現状の説明がしばらく続く、テレビ・スマホ・タブレットの3つを同時に操作しながらテレビを見ている若い女性が紹介される。トリプルスクリーン視聴と呼ぶのだそうだ。確かにテレビを見ながら、検索をしている人は多いだろうなと思う。

若者らの意見では、要点をおさえらた動画で見るということだった。動画は番組という意識ではなくて、動画として見ているという意見があった。テレビのリアルタイム視聴時間は、若者については大幅に下がっている。10代では140分⇒80分へ、20-34歳でも60分程度減少している。その代わりに、サイトに上がっている動画を見ているということの説明があった。その60分はサイトの動画を見る時間にシフトしているようだ。

視聴者がメインであり、スクリーンはすべてサブとなってしまった。君の名の映像が細切れで高速に進むことを思い出す。若者の観かたを意識した作りになっているといわれるが、ものの数秒で次から次へとシーンが切り替わる。複数スクリーンを同時進行で観るという視聴法にもつながっていると思える。

次に逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)大ヒットの説明にうつる。初回10.2%からはじまり、最終話(11回)まで20.8%まで視聴率は伸長した。録画再生視聴率を含めると、20%⇒33.1%に至り、社会現象にまで至った。視聴率がどうしてこのような伸びを示すことができたのかに話が及ぶ。回を追うごとに、逃げ恥にどう人が流れ込んできたか。ネット上にあふれかえる記事、SNSで人々は接触が始まり、恋ダンスというキーワードに接触することで、検索をし、ネットの動画に触れる。見逃した番組をすべてネットで観た後に、最終話だけはライブで視聴をする。

この記事をあげたり、SNSで情報発信をする、コンテンツハンター、ヒットライダーが1600万人いると解析している。これらの多くの一般の人の発信を多く巻き込みながら、その番組への誘導を達成しているといえる。

ノルウェーのSKAM(恥)の紹介におよぶ。(記事1記事2)この番組は、ネットで見てもらうことを前提に番組を作っているとのこと。通常のテレビ番組のシーンをバラバラにして、毎日小出しでネット上に投稿する手法に切り替えたという。動画クリップ⇒SNS写真⇒SNSメッセージ⇒動画クリップ⇒SNSメッセージ⇒動画クリップのように。週に1度動画クリップをまとめた動画が放送されるという。SNSを多用することで、若者とつながることができ、若者を引き込むことに成功したようだ。

この手法は、まだ日本では応用されていない。さらに刺激的な言葉が流れている。流入経路がそれだけ多様化できるのであれば、その流入経路単位に広告を再配置したりする設計もありえそうである。生活者が主体というメディア環境への変化に合わせて、テレビの観かたが大きく変わるなかで、ネットとの向き合い方も大きく変化していくなと感じた。NHKがこのような情報をあえて発信したことは意義深いと思った次第である。

 

 


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