Code for Namie プロジェクトが熱い

ITサービスを作るときに、シーズかニーズか、どちら側のサービスなのか最初に考える必要がある。シーズ指向のサービスは、技術者が自分がコントロールできる技術をもとに組み上げる傾向が強い。ニーズ指向サービスは、現場のこうしたい、ああしたいの発散した要望そのものを大きく捉えてシステムに落としこむ。一般にシーズ型のサービスは、技術者にはウケても、世の中広くに使われないということに、陥りがちである。スマホ・タブレットがこれだけ普及してきた今は、まさに現場のニーズを如何に組みとれるかにかかっている。

現場のニーズを拾いあげるには、いま現場で起きている事象を、まず身をもって知る必要がある。現場で様々な関係者にヒヤリングを行い、丁寧に課題を洗い出すという作業が求められる。地道ともいえるこの現場指向の対面深堀り作業を行うことができるかが、最終的に使えるITサービスへの近道といえる。開発の手前の手前、詳細設計や要件定義よりもさらに前の話であり、そもそもの現場の課題発見とその整理をいかにつけるかが問われている。

これまでのITサービスはどちらかと言えば、技術者がこんなことも、あんなこともできますというどちらかと言うと、押し付けがましい印象を与えるものが多かったのではないだろうか。高度な技術ならば技術者主導であるべきだと思うが、一般の市民に使える(使って頂く)サービスを実現するには、一般市民の声に耳を傾けて、主導すべきだというのはその通りだと思う。

いま福島の浪江町のタブレットの新サービスを、地元住民と一緒に考えて、一緒に作るプロジェクトがはじまった。

Code for Namie』というプロジェクトである。

福島県浪江町役場の情報

地元が望む情報サービスを、地元一緒に考えてつくり上げる。そのコードは広く公開をして、再利用を図るという。新しいITサービスの作り方として注目したいし、その内容にも期待してみたい。市民参加型の新しいITサービスの作り込みとして、私も気にかけたい内容である。

 


クラウド化のさきにあるもの

あなたの情報は、遠い国のどこかのサーバのなかに格納されている。あなたはそれがどこの国のどこにあるかを知るよしもない。あなたは、情報を取り出したいときに、そくざに取り出せる。(使い勝手が良いと感じること)その情報に関わる計算を行わせたい時に、前よりも結果が早く得られること(最新サーバにし続けるのはクラウド会社側にある)や、最近ランニングコストも下がってきたなど(スケールアップによるサーバ数の増加)から、日々クラウドの恩恵を感じている。

アマゾン社の設備増強の話を聞いていると、世界最大のサーバを提供している会社と理解できる。そのスケールアップのスピードは、半端なものではない。アマゾンがネットショッピング会社ではなく、世界最大のサーバ利用機会を提供する会社なのだ。使い先を開拓するためにアマゾンの営業舞台も100人単位で増強しているという。規模の経済である。使うから借りる。使うから安くなる。そして、また次も使うというサイクルをどんどんと回している。世界規模でのアマゾン社のサーバ数は、日々数百台単位で増えているようだ。(アマゾン担当者から資料もらったのだが、どこかに行ってしまった、ウル覚え)リージョン単位に、猛烈な勢いでサーバが立ち上がっている。このセンター管理者をたったのx人で運営というのも驚き。世の中でおきている最先端の事実は、日々の私たちの想像の域を超えている。

昔話。ファンのうるさい音、ヒートシンクの冷たさ、CPUの熱、DCセンタの風切り音などという体感は、もうどうでも良い。あるのはブラウザー上の仮想的な制御パネルだけ。ここのもう1台使うというスイッチをいれさえすれば、つかえるサーバが増える。新サーバは数分でもうあなたのものなので、この便利さから離れることはできない。

クラウドは便利、良かったね。それは分かったけれど、だから。。

クラウド化の先になにがあるのだろうか。

その答えが欲しい。YES。

一言でいうと、クラウドサービスは、専業サービスの連携に入る。それぞれのクラウド上の得意なサービスを相手方に提供する。もう1段上のレイヤ間でのつながりが発生してくるイメージになると思います。(データリンク層の上のIP層、TCP層、HTTP層、クラウド層?、データ連携層??。。。)

利用時間あたり課金、流れたデータ量による課金、APIによる問合せ回数課金など、さまざまな方式により、チャージされるだろう。金融分野の特殊データを除けば、この課金体系は、(クラウド利用料金÷利用者数)×数%のように、なると予想される。

このあたりのビジネス化、課金モデルを如何に作り出せるか、そういった発想力が問われている。ただ廉価サーバを安価に貸しますよの次のモデルづくりです。さらに、その方式が広く世の中に利用されるようになるのかが、この数年のクラウド化の動きを決めると思う。

当社の一部事業では、同じ動きが出てきている。ある特殊なデータ(そのクラウドサーバにしかない)をウェブ越しに受け取り、クラウドサーバ内で加工して、サーバ内データベースに格納したあと、これまた別会社の専業サーバ内にセットしている。位置・空間は関係なく、時間軸のずれを如何になくして、最終結果を戻してやるかという話である。サーバ同士があたかも有機的に連携をして、1つの仕事を遂行する。計算処理が付加価値となり、既存データだけではなしえない、ある目的がある結果を産み出す。違う人からみたら、その情報が価値を産む。

このようなサーバ連携・データ連携から、ビジネスを産み出す部分を、みなさんと一緒にビジネス化できたらと思います。自分のところで何ができるという自分主体の考えは、ビジネスでみると狭い側面しかあらわしていない。

次のステージは、データ連携やビジネス連携のなかから、もう1段上のフレーミングのなかから、次のステージのビジネスを産み出せるはずである。競争から共創へ。

そのためには、関わる人々は、とくに世の中の最先端でおきていることを知り、その先にある何かを想像する力を働かせていかなければならない。SI業には、クラウドのデータ連携をつかったビジネス連携に踏み込める人材が必要なんだ。(いつの時代にも、想像力が重要なんだねw)

 


米国主導のフリーミアムモデルで、本当にいいのでしょうか。

なんでも0円で、物事を進めようとするIT業界の人たち、このモデルに安直に乗ることを、やめにできないものかと思う。とくに、米国主導の土俵に乗っかる方式を、そろそろやめにできないものだろうか。

最初はただで使ってもらい、有料顧客の選別を行なって、支払う人から徴収すれば良いという話。一見すると、聞こえは良いのだが、どれだけSI会社の収益を奪ってしまっているのか。(合理的な計算する人が入れば教えて頂きたいところである)本来IT企業が得る収益がそのまま他国に流れたり、これまでの産業モデルが壊しているとも取れる。

ここで騒いだところでたかがで知れているのは知っているが、なんとも言わずにおれない気持ちもあり。ここ数年、確実に米国主導のクラウドサービスに向かっている(もともと米国主導なんだという話もあるけど)。SIerがシステム売りで1億円のシステムの販売ができた。クラウドにして5年償却と比べると、毎月170万(1億円/60ヶ月)の単価でクラウド基盤と契約するかといえば、しないだろう。この半分程度の金額、つまり毎月100万以内で手に入ってしまうと思われる。いや、もっと低いかもしれない。この単純な計算でも、クラウドは従来のSIer型ビジネスを破壊している。しかも、急激に壊しているように思う。SIerは日々干上がる方向に向かっているのだ。

日本のITビジネス、とくにSIer型ビジネスは、喧伝されるクラウドによって、大きな影響がでている。水平分業としてクラウド基盤を作り、その上にサービスを集結をして、分野別の垂直統合を行いながら、さらにビジネスモデルをフリーミアムでない収益モデルを作らなければならないというたいへんな状況になってきた。

IT業界人は、みずから自分で自分の首を絞めるような動きに乗じないで頂きたい。時間をかけて対応するということは、お金がかかってくるものである。みなでこの動きに乗ることは、数社だけが圧倒的に勝利して、あとは何も残らない可能性すらある。サービスに対する対価、時間に対する対価、お金をきちんと稼ぎだせる方式を、日本のIT産業は、産み出さなければならないはずである。

さらに、懸念されることとして、フリーミアムの代償に、個人情報(サイトの閲覧履歴、GPSによる位置の把握など)が吸い上げられているという事実。多くの日本人の活動はモニターされているのだろう。どの位の規模で、情報が集められているものか、場合によっては議員、官僚の方たちの情報もモニターされていると考えられるのではないか。最近、スノーデン氏による告発もあったばかりである。

国家の基幹に関わるシステムは、他国サーバ、サービスを利用しないといった法律で護ってもいいのではないかとすら思えます。


ソフトウエアは国内で開発すべきか、オフショアで開発すべきか

2000年前後からオフショア開発は注目されだしました。最近のオフショアはどうなっているのでしょう。結果、アジアで行うことは当たり前になったと思います。2000年から換算をすると、10年経過をしてソフトウエア開発を、海外で行うことは当たり前のことになりました。

製造メーカの工場が海外に出て行ったのと同じように、開発現場も言語・コミュニケーションの壁と、開発品質の担保が出来る体制が組み上げることができれば、日本で開発製造する必要はなくなりました。世界にいる開発技術者を日本の単価のそれこそ10分の1で対応頂けるということであれば、国内開発を行う意味はありません(と、まずは言い切ってみます)。

需要と供給ですから、需要が供給をうわまわれば、単価は上昇しますし、その逆であれば単価は下がります。日本のエンジニアの単価は、グローバルの製造単価に見合った形でしか定義されないことになります。最近では、中国沿岸部の開発単価は、年々上昇をして、いま日本の若い方の単価に近づいてきているようにも感じます。さらに、国内地方のエンジニア単価は、東京の7-8割程度ですから、今度は海外に発注するよりも、地方のエンジニアに回したほうが良いという逆転現象すら、見られるようになってきました。

オフショア開発での日本のソフトウエア技術者の受難がここに見て取れます。下流工程におけるプログラム開発は、日本である必要がないため、技術者は上流に向かうしか道は残されていないことになります。そして、下流のプログラム製造現場を知らぬまま、技術仕様を固める技術者が増えていく傾向にあるようです。そうなると、今度はプログラムを書く経験がそもそもないまま、仕様だけを固めるということになりますから、それでいいのかとも思いますが、現実そういうことなので仕方ありません。

ソフト開発と引き合いに出されるのは、建設業です。建築家が、木材を調達して、現場釘を打つことはありません。建築家は、CAD図面を描くことができる能力で対価を頂くので、実際の現場で、誰が作り上げるかについては問題にならないと思います。

こういうことだと理解をしています。たとえば、画面と機能を一体にした仕様書を、正確に表わすことができる技術者が求められている。こうした流れのなか、いまの開発現場に入ってくる若手の技術者は、正直お気の毒という感じがします。この現実を目の当たりにすると、IT技術者、とくに開発現場を、目指したいと思うでしょうか。いつから、こんな状態になってしまったのか、その理由はあるのか、そして打開策はあるのかというのは、いずれ書いてみたいとは思います。正直、いろいろと問題をはらんでいます。こうした業界に特有な状態を理解して、業界全体がよりよくなる方向に向かうにはどうすべきかを考える時期にあると思っています。(派遣業の孫請け問題含めて、いいたいことはたくさんあります)


こんなお会計システムに出会いたかった、またしても米国産だけど、square社。

こんなにもシンプルなお会計システムがあったのか。

まずは、この映像を観てください。

https://squareup.com/jp/how-square-works

apple製品を見たときの印象、とっても、シンプル。

いつでもどこでもお店で会計ができるようになりました。

さて、日本はどうか。

店舗立ちあげの手伝いをしたときに、レジスターをどうするかという話になり、業界標準は、東芝テック、シャープ、カシオのレジスターでしょということになりまして、サポートがいいからというので、業界1位の東芝テックに結構な金額をお支払いをして、スタートした記憶が残っている。

http://www.toshibatec.co.jp/products/retail/catalog/detail/ma660/

じゃらじゃら、チーンのレジスター。日本のレジスターといえば、これでしょと、思っている。創造性のかけらもなく、日本全国でチーンだ。もう思考停止しちゃってる。

ただ今回も黒船がやってくれた、日本からもこういう製品を出したいよねといつも思う。

https://squareup.com/jp

これって、わたしたちに想像力がないから、おもしろシステムが現れないの?

面白いと思っても、普及させるチカラがないからか、日本人って、横のつながりがないから。

ひとのやっていることに興味を持って、パス出ししていきたいと思えるように変化しないと。

広告するチカラ、販売するチカラか。縦と横の連携、あーそれだったら、あの人がいいんじゃないというパス出しが、どんどん行われる日本に、いつになったら変わるのかな。

ということで、わたしは、さっそくsquare社に連絡をいれてみた。

これからお店を開きたいという友人に進めるためにもね。