睡眠リングOuraによる検査サービス

2023年 盛夏です。

毎日休息(睡眠)と運動をしながら、コンディションを高める工夫をしています。

水野裕識です。

睡眠リングOuraによる睡眠検査サービスをはじめましたのでご報告します。

睡眠に働きかける新商品を開発された人に向けて、被験者の皆さまの睡眠を測定してみませんか?

利用者の皆さまが、指にリングを簡単に装着するだけで、試験期間中の睡眠をモニターし続けます。腕輪型測定デバイスよりもはるかに楽に測れます。

新しく開発した食品、寝具、その他睡眠に関するサービスの、ビフォー・アフターを検証することができます。

Ouraリングは、毎日、睡眠スコアなど記録しつづけます。

期間3年(約1000日)、測定をつづけた被験者(男性)の睡眠スコアとコンディションスコアの散布図を作成しました。

この図から、これら二つのスコア間には明確な正の相関があることがわかります。

つまり、一般的に「Sleep Score」が高い日は「Readiness Score」も高く、逆に「Sleep Score」が低い日は「Readiness Score」も低い傾向があると言えます。これは、良好な睡眠が体調の良さ(高い「Readiness Score」)に直接的に寄与している可能性を示しています。

開始3か月(赤色✕)と直近3か月(青色✕)では、明確に異なる傾向を示しています。

具体的には、最初の3ヶ月間は「Sleep Score」および「Readiness Score」の範囲が広く、これらのスコアが低い日が一定数存在しています。一方、最後の3ヶ月間はこれらのスコアが全体的に高く、範囲も狭まっています。これは、時間の経過とともに睡眠の質や体調が改善された可能性を示しています。

両期間とも「Sleep Score」と「Readiness Score」の間には明確な正の相関があることがわかります。つまり、一般的に「Sleep Score」が高い日は「Readiness Score」も高く、逆に「Sleep Score」が低い日は「Readiness Score」も低い傾向があります。これは、良好な睡眠が体調の良さ(高い「Readiness Score」)に直接的に寄与している可能性を示しています。

睡眠リングを装着しはじめた睡眠スコアの3か月(左図)と、直近3か月(右図)の値を示します。

これらの統計量とヒストグラムから、直近の3ヶ月間の睡眠スコアは大体85付近に集中していることがわかります。また、スコアの分布は比較的狭く(標準偏差が約6.97)、個々の日におけるスコアは最初の3ヶ月間に比べて少なく変動していることが示されています。

つまり、直近の3ヶ月間の睡眠スコアは、最初の3ヶ月間に比べて平均的に高く、またその変動も少ないようです。これは、一貫した良好な睡眠習慣を維持している、または睡眠環境が改善されている可能性を示しています。

睡眠リングを装着しはじめたコンディションスコアの3か月(上図)と、直近3か月(下図)の値を示します。

直近3か月のReadinessスコアの平均値と中央値は最初の3か月よりも高く、標準偏差はやや大きいため、 直近の3か月の方がReadinessスコアが一貫して高く、変動が若干大きいことが示されています。

はじめた直後は、ピークが低くばらけています。直近ではばらけ具合が減っています。

最後に、

睡眠スコア(開始3か月:最左、直近3か月、左から2番目) コンディションスコア(開始3か月:右から2番目、直近3か月、最右)の箱ひげ図を示します。

1)中央値の線(緑線)が明らかに左よりも右のほうが上昇しており、時間の経過とともに、睡眠の質と体調が、全体的に改善されたことを示しています。 2)睡眠スコアの箱の大きさ(四分位範囲)が小さくなっています。これは変動の幅が小さくなったことから、良好な睡眠を一貫して取れていることを表しています。 3)外れ値(箱から離れる棒、点)が減少しています。時間の経過ととも極端なスコアが出にくくなって いることを示しています。

まとめます。

睡眠リングを使うことにより、被験者が装着するだけで、試験期間中をモニターし続けます。長い期間、様々な組織でデータを積み上げてきましたので、経験値の差別化はできると思います。

新しく開発した食品、寝具、その他睡眠に関するサービスの、ビフォー・アフターを検証することができます。

一般的な利用者への試験については、開始2か月で慣れて(ビフォー)、次の数か月で具体的な試験を実施し、次の数か月で試験(アフター)の継続を測定しえます。

睡眠リング(Oura)を活用した新しい睡眠測定サービスについて、ご説明をいたしました。

睡眠に関する新商品、新サービスをお作りになった方からのご相談、お待ちしております。

遠隔診療サービスのたちあげ

2022年、今年も暮れようとしている。水野裕識(みずのひろのり)です。

OURAリングを使って、スポーツ選手の睡眠を見守るプロジェクトに参加をして、学びの多い一年であった。多くの方の睡眠やコンディションを自分なりに向き合うことができたと思う。来年もこの流れは継続していくつもりだ。

来年2023年から、遠隔診療サービスを初めたいと思って、大型スクリーンを対向で、弊社とクリニック(クリニカルリンケージ社代表の医療法人)とをつないでみた。

MUSVIの窓パネルを使って、遠くのクリニック同市を繋いでいく

MUSVI社の窓を使っている。この窓は、たいへん良くできた製品で、遠く離れた遠隔地をこのように繋いで、今回のケースのようにオンライン診療サービスに拡充することができる。

へき地医療や中山間地など医師がすぐにいけない場所にこの窓を配置して、都市部のクリニックや病院などを繋いで、次世代型のオンライン診療を提供しえると思っている。

窓ごしに、医師・歯科医の先生方にも確認をして頂いた。

学生を終えて、その後入れて頂いた富士通研に所属していたときのことだ。デジタルビデオをリアルタイムに双方向配信するRWCP国家プロジェクトに参画させてもらった。私はATMという高速回線の担当であった。今から、25年前のことだ。陣崎隊長の元で、DVoverIPサービスを作ってきた。30Mpbs帯域を回線の上にパケットロスさせることなく通過させるのにWIDEの協力を仰いだ。回線途中の様々な障害を克服をして、坂本龍一LIFEというオペラの配信に使って頂いた。その時の同僚たちとは今も繋がっている。お世話になった河合さんと立役者の古賀さんに、この後メールしてみよう。「Comet DVIPを使って愛媛病院と東大間でやった遠隔手術の実証実験が思い出される」と河合さんよりお返事を頂いたので、当時から医療への応用は試行していたように思われる。

この窓というサービスは、さらに多くの技術の進化に支えられているようだ。圧縮された映像を低速回線に送りだし、帯域の自動調整、自動ノイズ・キャンセリングや当時では気づいてもいなかった様々な機能が組み込まれて動いていることに気がつく。30年近くかけて、やっと蓄積された技術が社会に使われ、華が拓くのである。やっと端緒につくともいえる。

いま改めて、あの時の気持ちを思い出すことができる。日本の高齢化と医療資源の偏りという社会課題に対して、私自身が、もう一度、真摯に向き合えていること、素直に感謝をしつつ、本サービスの導入、支援にあたっていきたいと心から思っている。

来年こそ、ここから丁寧にオンライン診療サービスにつながっていくことにより、みなさまのお役に少しでもお役に立っていきたい。本件、連絡先は、水野(hm@bbjpn.com)までお願いします。

睡眠が分かると、生活が変わる

2022年2月19日、ロシアとウクライナの情勢が気になっております。

水野裕識(みずの ひろのり)です。

生体情報の見える化を、OURA社は指輪だけで実現したわけですが、単なる見える化だけで終えてないのが、睡眠リング・OURA社の優位性であると思っています。

健康であるために、人の行動を変容させることは、かなり難しいテーマだと思います。お酒や喫煙には常習性があり、ダメだと分かっていてもやってしまいますし、運動したほうがいいのも、頭では分かっていても、運動を習慣的に行っている人は少ないです。

睡眠リング・OURAがすぐれているのは、世界中から大量の人の睡眠データ、行動データ、心拍データ、心拍変動データを膨大に集めて、それに時間に対応させる行動ラベルを集め続けている点にあると思います。

大量データがあることで、無理に強いることなく、上手に眠るには何をどのようにすればよいか、自然に導かれるという点にあります。それまでのウェラブルデバイスと一線を画すのが、正しい睡眠というビッグデータを経由した、自分ごとのフィードバックループに導かれるのです。ここポイントです。残念ながら、日本の生体IoTを考えるときに、この視点が根本的に欠落しているのです。

大事なのは、新しいプロダクトの社会実装です。良いプロダクトであるならば、それを広く使ってもらって、そこからのデータを蓄積して、それをまた社会に還元する仕組みこそが、デジタルだからできる有意性であると、理解をしたうえで、話をつぎに進めたいと考えます。人々に使って頂き、データからわかることを、一人ひとりに還元するディジタルモデルが、求められています。社会を通した大きなフィードバックループを廻す世界観のつくったほうが、社会の声が反映されているので、日本社会にとって少しずつでも良い流れになっていくと思います。(話が少しそれました)

大きく3つのスコアがメインボードに表示されます。睡眠スコア、準備スコア、活動スコア(どれも0-100であらわされる指標)では、うまく眠れない人は睡眠スコアが50-60台にとどまったままになっています。

まずは、この3つのスコアを70以上、できれば80以上にできると、睡眠が上手くとれていて、朝の起き掛けからエネルギーに満ち溢れて、そして、日々の疲れから解放されていくことでしょう。

テレビCMをみると、何かすぐにドリンクや薬剤を飲ませようとする傾向が多々みられますが、じつはOURAリングに従って、睡眠圧を誘導させられるように意識がむかい、そういう行動が取れれば、日中のパフォーマンスは必ず向上するものと思います。

睡眠リング・OURAは、体温を24時間(24時間*60点、1440点)を測り続ける。睡眠リング・OURAは、COVITに掛かったときの体温変動には大変敏感であり、+0.5度などすぐにわかるので、アプリメッセージ上には、身体を休めようというメッセージをうけて、アイドルを促すようにできる工夫されています。

女性の体温変動も、年齢とともに、体調に合わせて、違ってくる、一人ひとり違っているわけですが、上記のサンプリング数(一日1回寝起きの体温はかりましょうとはまったくレベルが違う)からの推定精度がとても高いことから、女性の体温管理、一人ひとりの体調管理の精度も素晴らしい。

女性の体調を、体温変動という面から診てさしあげられます。PMS、ひとに言えない状況などを、上記のスコアなどともその人自身のパフォーマンスを推定することもできるから、いま以上に一段と女性に寄り添える社会の実現にもつながっていくだろうと思えています。

いまフェムテックなど女性を支援する動きにも注目が集まりつつありますが、睡眠リング・OURAもこの流れに確実に乗ってくること思います。私たちも展示なりする機会があれば対応してみたいと思っています。

『睡眠が分かれば、生活が変わる』

本サービスに興味がある方は、水野(hm@bbjpn.com)まで、ご連絡お待ちしております。

 

素晴らしき健康支援デバイス OURAリング の活用

水野裕識(みずのひろのり)です。

OURAリングGEN3が届きました。GEN2を2年ほどはめて、睡眠の状態は良くなりました。睡眠圧を感じられるようになって、眠りにつけるのと、朝の目覚めがものすごくよいので、やる気に満ちた朝を迎えられるようになっています。一言でいうと、上手に眠れるようになっています。

それまでは、中途覚醒が普通に起きて、そこからブルーライトのスマホの光りにより、寝付けないまま、朝を迎えてしまうなどはよくあったのですが、当然ながら、これはそのまま日中のパフォーマンス低下につながりますので良いわけがありません。

睡眠の状態をきちんと測って、アプリからもらえるアドバイスに従うだけで、自然と睡眠が良くなるわけですので、素晴らしい体験をさせてもらえるOURAリングに改めて感謝しています。

OURAリングをはめて睡眠が良くなることで、日中のピークパフォーマンスにも影響してくるので、まだまだ知られてないこのスマートデバイスを、もっともっと広めたいと思い、最近ではスポーツ選手たちに装着をしてもらい、彼らの睡眠状態をサポートさせていただきました。

眠りは、誰もが通る道であり、人生の3分の1は眠っているのですが、上手に過ごすためには何が必要かを知る方法がなかったように思います。そこをこのスマートデバイスで、測定をしていくなかで、睡眠とどのように向き合えばよいのかを自然をわかるようになります。

夜間の安静時心拍数が、自分の標準偏差より外れていたらどうか。自分の年代の平均値より、もしσ(偏差)ずれていたら、それは問題だと思うのです。よって、気を付けるポイントが分かってきます。小さな組織の単位で細かく観ていくことで、個々人のサポートにつなげていけるのではないかと思います。

そんな活動を少しずつ対応をしており、地方自治体のご支援を一緒にいたしましょうと、お声をかけて頂きはじめました。行動量なども見えるようになることから、フレイル低下をさせないように、誰にどのようにアクション(お声がけふくめて)を行えるかを検討していけるものと思います。

こうしたデータを1つ1つ積み上げていき、知識知恵を蓄えていくことで、病気になる前の自分の健康状態を知りできるだけ、良い状態で一日を過ごせるようになるものと思います。

こういう人のお役に立つ、良い流れを大事にして、事業サービスを対応していこうと思います。

『睡眠が分かれば、生活が変わる』

ということで、本サービスに興味がある方は、水野(hm@bbjpn.com)まで、ご連絡お待ちしております。

 

 

 

睡眠パターンを知り、日々のパフォーマンスをあげられるか?(答えはYES)

水野裕識(みずのひろのり)です。

前回のブログから更新がないというお声がけを頂き、そろそろ、第5波も静かになりつつあるようですので、ここしばらく、私は何を考え、何をしてきたのかについて説明しようと思います。

10年ほど前から医療分野に進出したいと願ってきました。この日本にはとても素晴らしい小型のセンサーがあり、生体情報(心拍数・RRI値)を精度よく取ることの事業応用についても検討してきました。

ここ最近は、フィンランドのOURAという指輪型センサーを装着し続けて、睡眠パターンをモニターしたり、他社の方の睡眠をいかに上手に取るかについて、支援してきました。

いまでは、製薬会社と一緒に、サッカー選手の睡眠をモニターする機会も頂きながら、日々の生活のなかで、ピークパフォーマンスを作り出すにはどのような睡眠パターンを描くとよいかについて、支援しています。チーム全員の睡眠パターンがそろったら、もし朝選手全員が快適に目覚めたその日のサッカーの試合がどうなるかを知りたいです。

OURAの大量データが示すように、実はこの大きな禍において、人の睡眠はどうなったかというと、早く眠るようになったこともわかっています。大禍前の世界中の人々の睡眠は必要以上に後ろに倒れていたり、土日がとくに遅く眠る傾向があったのですが、大禍後にひとは良く眠るようになったということが指示されるようになった。安静時心拍数が低下したという意味は、世界中の人の眠りがしっかりと取れるようになったということを示しています。その意味からすると、逆説的ですが、統計上は世界の多くの人の睡眠を良くしたともいえるわけです。

睡眠という事象を、センサーによりデータを蓄積し続けることで、その人の眠りのリズム(概日性・サーカディアンリズム)を見ることができ、その眠り方ではピークパフォーマンスは出せないですよと、もっとこういう眠り方に注意をされたほうがいいですねとまで、お知らせできるサービスを提供できるようになりました。

人は、老若男女、その人固有の生体情報を発しています。その動きの1つとして、睡眠パターンがあるわけですが、それ以外にも非常にたくさんの生体情報がいま観測されては捨てられている状況にあるわけです。人は生み落とされた瞬間から、老化するプロセスに入ってしまうわけですが、できることなら、老化のプロセスを上手に過ごして生きたいと思います。

最近、意識しはじめたのは、この未病たる過程を少し明らかにしてみたらどうか、定義したりできないだろうかという点に興味がわいています。

病気になってから、向かう先は、これまで通り、病院しかないと思います。現代を生きる私たちは、小型のセンサー機器や映像・高精細な画像による、様々な生体信号を取りだめることで、実は、この未病をかなりのレベルで知ることができる時代を生きています。少し踏み込んでいえば、病気に至るプロセスの前の、身体の壊れ具合を計測データにより、知ることができる時代に居るということになります。

その1つの事例が、連続する睡眠パターンの分析であり、その比較から予測ができ、さらには、何らかの予防を意識したり、日中のピークパフォーマンスを自ら主体的に設計できるようになってきたということです。もっといえば、こういう意識をさらに進めることで、その組織全体へのパフォーマンスにも影響し、組織のパフォーマンス設計に応用可能だということです。

睡眠をしるというのは生体信号のなかの夜間の行動の意味付けであるわけですが、こういうデータは他にもたくさんあるわけで、これらを扱っていくために、内科医と歯科医を代表とする、新会社を、この10月に創設いたしました。

恐れずいえば、元気なうちから、元気のプロセスを最大限愉しむために、健康な人は何をしるべきか、なすべきかをサービスとして提供しえるのだと気づきました。

このような動きの中心にいるために、この10か月は奔走しておりました。新会社の詳細は、追ってまたご報告していきたいと思います。