新年のご挨拶

水野裕識(みずの ひろのり)です。

長らくブログをさぼったわけではないが、2021年にあらためて想うところを表してみよう。閉じていく帝国と逆説の21世紀経済(水野和夫)が2014年に出てから、閉じた帝国という中世回帰の動きが始まって、定常経済を築くと主張されていた。遠くに出て資源をかき集める方法から、より近くに、より身近に、よりゆっくりとし、寛容になるということを、繰り返し説かれたいた。

あれから、6年経過した2020年、初頭からのコロナにより、彼の主張に沿う形になってしまったのは、なんとも皮肉な結果となってしまった。ゼロ金利がつづき、成長教からは程遠い状態のなかで、我々はどこに向かえばいいのか。個人レベルでも企業レベル、あるいは国家としても、目指すべき指針・方向性が欲しいのである。

コロナが人の行動を抑制し、業界に特化した形で激しく破壊していることを目にしている。その産業に携わる人が、新たに新産業にすぐにシフトできないのが問題を難しくする。それでは、一体いくらあれば、我々は生きていけるのだろうか。毎月7万円位あれば人ひとり生きていけるらしい。最低の生活保障を得られるという。1憶2千万人に毎年84万のBIとして届ける。政府から民間に、年間約100兆を民間に提供しつづけるのである。

これを1世代分(30年)3000兆円を発行し続ける。財源を問うたり、インフレがおきるなど(この何十年もずーとデフレですけど)、多くの反論も多くでているようだが、円の通貨発行の権利を行使していくだけのことではないか。政府が発行する赤字は、国民の財産(黒字)であるから、日本の信任が得られている間は、その過程になんら問題は起こらない。そしてその過程においては、退蔵も起きるだろうから、出口において、相続税なりで国家側に戻して頂き、新しく生まれる人たちに、また廻していけるように設計する。

この考え方にたてば、どこかでお金の流通発行量は、定常状態になるはずだ。今後産まれてくる人が少なくなる(人口は減少、日本は、いま生まれてくる人のほうが少ない国家になっている。)ならば、回収する量が増えるであろうし、産まれてくる人が多くなる(人口が増加)ならば、発行する量を増やしていくのだろう。理論上は、産まれてくる人100万人となくなる人が100万人と拮抗するできれば、入口と出口と中間でのお金が流通がうまく回らせるとしてはどうか。いみじくも、米国が新しく大統領になり、おそらく米国はさらに紙幣を発行するだろう。グローバル経済に組み込まれている日本にしても、国家規模に比例して日本も紙幣を刷ることになろう。そして、ますます、金利は上がらなくなる。

その結果起きることは何か、すでに起きている事象にも思えるが。

GDP教・事業成長教・イノベーション教など従来の事業・ビジネス視点は、陳腐化していき、通じなくなっていくことも想像できる。生存を脅かされないような、自由にしなやかに生きることができる、新しい時代に入ったとも見える。シン・二ホンの「風の谷」という表現、ビジネスの未来の「高原状態への軟着陸」という表現にも観られるように、ゆるやかな温かい風の吹く、定常経済の状態を作りだして、創造・破壊が短いサイクルで起きながら、次の世代に繋がっていく新しい時代に入っていくように感じ始めているのではないか。まだ全体像ははっきりはしていないものの、その方向性(みなの北極星たり得るかの期待も込めて)おぼろげながらイメージを抱けるようにはなってきたと思う。

すなわち、量的拡大ではなくて、少しずつ改善していく中で、みんなが(で)幸せになる。無形資産の分配も含めて、循環型社会を数百年の計として設計し直す。BIをベースにして支え、成長分野には積極投資を続け、成長を促し続ける。

私の会社では、少しまえから言われ始めてきた、デジタルトランスフォーメーションの波に乗らせて頂き、企業DXを対応していくことを継続する。日本のIT予算の90%以上が保守に割り当てらるという経産省の2018年のDXレポートに端を発し、このリモートでの仕事が一挙に進むなかで、情報共有はデジタルにせざるを得ないのである。旧態依然のレガシーシステムとお別れをして、全ての情報を、クラウドに共有されていくのである。政府にデジタル庁が生まれようとしているが、政府の情報基盤の認証(セキュリティ)は徹底強化をして頂いて、すべてマイナンバー背番号管理につなげてもらう。私たち一般事業社は、政府が提供する基盤APIを経由して個人情報を得られるようになるのである。ログイン認証からおさらばしよう。IDとパスが、サイト別に乱立していて、訳が分からなくなっている。あるいはgmailなど他の海外業者に頼るのもやめにしよう。日本ウェブサイトのログインは、政府認証基盤に問合せすれば、認証OKのときに、サービスが得られるようにすればいい。個人の生体情報や、移動経路などの個人情報なども、アクセス権限仕様で固めて、誰がどうアクセスできるかなどを固めて頂きたい。このような流れのなかで、1800ほどの自治体は全てこの政府の基盤サービスを使うことになり、自治体サービスは大きく向上する。情報のユニバーサルサービスが実現することになるのである。

弊社は、お客様DXを、複数人からのチームを組んで行う。契約は、準委任契約を採用し、出島型ラボ型開発を引き続き行う。顧客の要求はダイナミックに変化していく、それに積極的に合わせていく必要から、この契約が一番良かろうと考えている。弊社の顧問弁護士とも協議をしており、弊社との契約の標準は、このタイプにしていく。

さらに、新しいことをはじめようと考えている。医師と歯科医とともに新会社を設立しようという機運もある。センサーやIT・AIの技術進歩に伴い、医療もさらに大きく変化してきている。病気になる前から、すなわち健康な状態を測定するためのサービスが普及していくのである。

われわれは、この数年、睡眠の見える化を、指輪型センサーを使って、モニターしている。スポーツ選手、働く人の睡眠、母親の睡眠、睡眠の不調な人、無呼吸症候群な人、学生の睡眠、高齢者の睡眠などを対象として、睡眠に関わるサービスを推し進めていきたい。われわれは、病気になってから医師にかかるというよりは、未病の領域から生体を様々な指標(特に睡眠など)を測定をして、因果と捉えてサービスにしていくべきである。睡眠の測定や分析に興味がある方は、私(hm@bbjpn.com)まで連絡をください。

新年早々で急速に拡大を続ける新型感染症。この感染症が抑え込まれ、普段通りの会話ができる安定した生活を取り戻せることを、心より願っております。

今年も、よろしくお願いいたします。

稲門映像人・文化人ネットワークのお手伝い

昨日は、稲門 映像人・文化人ネットワークの立ち上げの基調講演と懇親会がありました。

私はどちらかというと通信業に身をおいてきたので、放送業という世界は、今回が初めてであります。今年に入り、理工学部の先輩かつSonyPCL元社長様にお声がけ頂き、この会のホームページ、集客のお手伝いをして来ました。この会を後押しするのは、放送業界でのさらに上の世代の先輩がたです。会設立にむけた世話人代表は、映像新聞社の信井会長です。

放送分野も、人との深いつながり、お付き合いで成り立っているなと理解しました。システムというと、技術をベースに語りはじめてしまいがちなのですが、
じつのところ、人と人とのコミュニケーションがとても大事だと改めて思った次第です。

基調講演は、全米NAB(エヌエイビー)のゴードンスミス会長のお話です。NABは、米国テレビ500社で構成する最大の放送事業者団体です。
電波のスペクトラムを、通信社側に開放をし、放送側はIPをベースに広帯域ネットワークを活用して、放送と通信の融合を進めることこそ、新しいビジネスモデルを生み出すとおっしゃていました。

4KをIPに載せる次世代規格ATSC3.0で、あらゆる端末に4K映像を送り届ける。
災害時の報道について繰り返し、震災前の情報を共有できるのは放送事業者の使命ともおっしゃっていた。放送はこれまでも広くもカバーするし、ローカル、1台にも対応すると。電波帯域を通信事業者に開放する政策や、ATSC3.0規格をいち早く推し進めるパワーは、さすがに迫力がありました。

その後のリーガロイアルの懇親会では、早稲田大学総長、演劇博物館館長、そして総務省情報流通局長、文化庁参事官より、ご挨拶がありました。
個人的に、嬉しかったのは、白井先生・前総長とお会いすることができたことです。
61号館にいた頃に、研究室がお隣で、少しだけ出入りしたことが思い出されました。

慶応と違って、これまでは早稲田は1匹で動くと言われることが多かったと思います。
変化の激しい時代において、逆に、群れる稲門、大いに結構ではないかと思いました。
実際、いまの稲門会の数は、1300を超えているそうです。
この分野の新しい稲門会が今後どのように発展していくか、楽しみしつつ、
微力ながらも、何かしらお手伝いができたらと思っています。

稲門会映像人・文化人ネットワークのフェイスブックページは、こちらになります。興味のあるかたは、どうぞ覗いてみてください。
https://www.facebook.com/groups/wvcnet/

ストレス・睡眠サービスの可能性

9月に入り、2018年も後半戦に突入です。
これから、新事業に形にしていけたらと試行している内容について、説明をしてみたい。

水野裕識(みずのひろのり)です。

前回ブログで、著書”データの見えざる手”を著された矢野和男さんの仕事、センサーから人の幸福(ハピネス)に迫るお話を紹介させていただいた。
わたしも、ここ何年も、生体信号に興味を持ち、数多くのセンサーデバイスを使って、自分の生体信号の測定を繰り返してきた。

apple, fitbit社を始めとしたアクティブトラッカーは数多く世のなかに出回っている。
しかし、腕輪デバイスは、身体拘束を伴うもので、普段使いとするには、まだ壁があるなと理解している。

そこで、非接触型デバイスの可能性を探ってきた活動のなかで、素晴らしいセンサーに巡り合うことができた。

その内容について、軽くご紹介したい。
そのセンサーは、薄い薄膜のシートの形状をしており、座る・寝るだけで、心拍数と、呼吸数を、リアルタイムに測定できる。

この図は、私自身の測定結果である。ただ座り、ただ寝るだけで、このように綺麗な波形を取り出すことができている。

具体的に、何をどのように行うかについては、様々な会社と協議中であり、
こうした日々過ごす、生体データを活用して、未病サービス、見守りなど様々なサービス応用を図ろうとしている。

身体拘束は必要ない。ただ座るだけ、寝ているだけで、身体の内側の状態を見えるかができるようになってきた。
これを活用して、素晴らしいサービスに展開していけるように、願ってやまない。

平成最後の夏期講習(社会科編)を見ました

今日も暑いですね。

今日も朝ランをして、その後水泳をしてと、快適な一日を過ごしております。
水野裕識(みずのひろのり)です。

日曜日の午後、面白いことないかなあと思って、ググっておりましたら、
面白い映像をみつけました。

平成最後の夏期講習(社会科編)ですね。

なかでも、ヤフー株式会社CSO 安宅和人さんの講演は、刺激的でした。
「我が国の未来に向けたリソース投下の現状と課題:」

安宅さんの映像は、22分30秒~32分です。
https://www.youtube.com/watch?v=fV37SGxMqZs&feature=player_embedded

課題・問題、あまりにキレキレすぎて、吐息しか出ませんね。
26分から説明がなされる、国の収支表、すごいことになっていますね。

安宅さんのブログでも説明がなされています。
http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20180526/1527308271

過去残債は、確かにシニア層に突っ込まれています。
2025年まで社会保障費は、グイグイ上昇しています。
そのころ、国債発行して間に合うのでしょうか
(もしかして買い手を見つからくなる?)

地方は公費がつっこまれている地方ばかりであり、
ベーシックインカム状態になっているという皮肉な状態にあるという。
(これ、新しい見方で、地方はすでにBIが成立しているという)

この大きな課題に対して、日本はどう対応していったらいいのでしょう。
次の大きな一手を期待したいのですが、もう間に合わないのでしょうか。

きっと、一言でいうと、未来へ投資をしろということなのでしょう。
(なぜ未来へ投資ができないのかを盛り上げていかないとですね)

それでは、良い週末をお過ごしください。

データ事業

毎日暑い日が続いております。
水野裕識(みずのひろのり)です。16時からのミーティングの前に1時間ほど時間が空きましたので、このタイミングでブログ更新をと。

前のブログで、シェアリングエコノミーの代表銘柄、メルカリの応援をさせて頂きました。新品モノを買わない人の割合が、このまま進むと仮定すると、どんな世の中になるのか。

本日のミーティングでも、スクラッチで基盤を興すべきか、それとも既存の商用OSベースに開発を進めるべきかというトピックがありました。既存のOS、それもオープンソースを活用すれば、開発金額が数分の1以下となり、何よりも時間を稼げるではないかという話がありました。製品競争を少しでも優位にするために、すこしでも早く市場に出す念に駆られます。そうなると、基盤をおこし、動作コードを一からスクラッチ開発もしてられないということで、オープンソースを利用したくなります、下駄を履かせたくなります。

今欲しいものは、データそのものです。データは時間連続した信号データであり、多くの信号データを、できれば長期に集めたいところです。果実が得られるとすれば、このデータの相関・特徴を見出せるかどうかにあります。絞り込みができるまでに、ある程度の時間を見込む必要あり、販売のタイミングは後に後にずれこんでいきます。ここが所謂、死の谷であり、結果がだせるまでのジレンマがあります。

古き良きモノを作って販売していた時代は終わりました。モノの所有に優位性があった時代は、そのモノを購入することに価値がありました。人とは違うモノを有していることへの自己満足。しかし、いまはもう時代が違います。消費は、コトサービス化し、モノを所有することには、昔のように価値を見出せないのです。

人の欲求レベルそのもの、ステージ・レイヤーがあがっているです。上記の開発においても、IoTセンサーを作るだけでも大変なのにという視点から、センサーは当然あって、そこから集まるデータに価値を見出す時代であります。少し前のデータと、今のデータは何が違うのか、生体信号であれば、他人のデータと何がどう違うのか、年齢・性差・地域、働き方にも違いがあるのか、ないのか、こうした様々な質問に答えが用意できて、はじめてお金にかわります。IoTでマーケティングデータがたくさん集まったんですだけでは、なんにも差別化になりません。

センサー製品は、お金に代わるまでの時間・距離がすこぶる長い。研究開発のフェーズは、商品化までの道を10とすると、それこそ1とか2ではないでしょうか。世に出して、なんとか使ってもらえた、その先で次々と使われるという段階になるのは、千に1つ、万に1つとかそういう確率ではないかと思います。

その研究開発の投資も、前に蓄えた資金によってのみ、次の商品につなげる。しかもそれが製品として請けられるかどうかは、マーケットに出さなければわからない。マーケットは、シビアであり、受け止めて頂けるかは、出してみなければわからない。良い製品だなと思って頂けるようにするのは、本当に大変だなと思います。また、技術開発の競争は、世界規模で同時多発的に行われていて、そんな中世のニーズにうまくあてる難しさ、最近とくに痛感しています。市場のとらえ方に磨きをかけて、私どものような中小企業でもニーズに充てられたらと思って対応してまいります。