新規事業を立ち上げるには 2

異業種交流とは言葉の響きは一見良いものです。交流してお互いを理解し合って、次のステージを作り上げましょうという気持ちは理解。ただ、知り合ったはいいけど、はて、それで何をすればいいのでしたっけとならないように、注意が必要ですね。何をしたいのか、内なる意見を持っていなければと思います。数時間の異業種交流だけで、すぐにビジネスが立ち上がることは、まずありません。そこは、やはり、得意な分野を持った人同士、それを掛け算したときにさらに優位性が見つけだす工夫や努力が必要です。いわゆる、プロの人は、それを理解をして、誰と繋がれば、良い結果を出せるかを知っているようにも思います。

確かにコンセプトが斬新なモデルはありますが、それだけですとひと時の優位性は確保できても、資本投下力のある人たちに、すぐに真似をされてしまうことを恐れなければなりません。真似されにくい仕組み(技術・人でも)をどこかに入っていることは必須のようです。上位3位の会社でなければ、生き残れないということを投資家は知っています。

静かに、少しずつ成長しておいて、ある一定の市場規模を抑えることができることは、理想です。誰とどのように組んでそのビジネスを拡大するかを考えて協業先を選んでいく必要がありそうです。特に小さな会社の悩みの1つは、販路開拓です。取り扱ってくれる協業先が欲しい。全国に販売チャネルを持っている企業との協業は意味を持ちますが、当然粗利率の高い商品でなければ、代理店フィーを支払うことを考えると組む意味もなくなります。

当社は、その会社の課題を理解して、組むべき相手を連れてくるというご支援をしております。単に知り合ってから、悩みを深く共有をして、1つ1つ問題解決にあたり、結果を残すということを対応させて頂いております。

 

新事業を立ち上げるには 1

21世紀には、新しい価値に基づいた、新しい事業と仕事を創り出さなければ、生きていかれなくなってしまった。大企業でも、小さな企業でも、日本のどの企業でも同じ切迫感が求められる時代である。いまは、坂の上の雲の時代ではない。欧米列強に学ぶ時代でもなくなってしまった。一人一人が深く考えて、課題意識にもとに、解決して乗り越えていかなければならなくなった。考えて行動できる人である必要がある。

『新事業を立ち上げるには』とあまたの書籍が出ているが、それらをいくら読んでみたところで、新しい事業の立上げの方法をいくつか学べることだろうが、実際にどんなビジネスを行うべきかについては、当然ながら何も書かれていない。

今ある会社の資源(技術、人、モノ、金)をつかって、どなたかに何かを提供するということなのだが、仮に技術がベースにあれば、それを差別化した商品・サービスにして上手に販売することになろう。大会社であるほど、優秀なスタッフが揃い、資源は豊富なので、勇気をもったスタッフさえいれば、必ず新事業は立ち上がると信じている。

ただ、商品に仕上げるといっても、誰にどんな風に使って頂けるか、それは企業向けのサービスか、あるいは個人向けのサービスか、あるいは日常のある瞬間にだけ有効になるサービスだろうか。このようなことを繰り返し突き詰めて、考え抜く必要がある。とにもかくにも、考えて考えて考えてという繰り返しになる。その中から、1つでもキラリと光るサービスが見つかればよい。

私の会社でも、新事業立ち上げをご支援させていただいている。相手企業の担当者の方と徹底的に議論をおこない、繰り返し繰り返しブレストを行なわせていただく。アイデア出しもたくさん行い、双方のノウハウを積み上げていくプロセスのなかから、骨太の新事業のアイデアを生み出すことを心がけている。