衆議院を解散して、アベノミクスを問うというが

今の日本の経済は、これからどうなるのか、来年から何がおきるのかを、経済の専門家には示してもらいたいと常々思っているが、そういった節にあたらない。BNPバリパ証券、河野龍太郎さんの説明は分かりやすい。11月20日のコラム:『コラム:日銀緩和中毒が招いた財政規律の喪失』では、4つのシナリオを表現している。河野さんは、1年以上も前に『アベノミクス4つのシナリオ』(月刊資本市場 2013年6月)を述べていた。『4%を超えるインフレを醸成することによって、つまりマイナス2%の実質金利を作り出すことによって、公的債務の対GDP比の低下が可能となる』という表現は、腑に落ちる。つまり、比較的高いインフレに誘導(インフレタックスと呼ぶらしい)しながら、長期金利をなかば強引に抑え込む(金利抑制)という手法を好むと好まざるととらざるを得ないという。消費税を上げることを嫌う国民は、結果として、インフレに甘んじざるをえない。そうなったときに、私たち国民はどう振る舞うべきかは、自分の頭で考えるよりない。たとえば、円安進行、120円÷80円×120円=180円。

コメントを残す