新事業を立ち上げるには 3

少子高齢化の急速に進む日本では、新事業立ち上げが求められている。右下がりの成長しない日本モデルのなかで、今後5年、10年生き残るには、新しい産業を興すことが必要だ。成功モデルは、新興国にすぐさま真似をされる。コモディティ・ハードウエアが典型的で、価格があれよあれよと下がって、損益分岐をあっという間に下回る。これを日本人は痛いほど理解をさせられた20年だったのではないかと思う。新しい価値観に基づいたハードを文化として理解されないので、しんに受け入れらるまでに、時間と労力を要することはわかるが、それから逃げていては、新しい価値を創り出せない。

安心と安全を徹底してきた日本には本物の技術力がある。これの活かす先を見つからないのではなくて、どこに活路があるか見つけようとする鋭い眼が必要だと思う。おそらく、業種・業態のはざまに、その新しい眼が、育ちたいといまかいまかと待っていると思う。業種・業態の掛け算のなかに、ビジネスチャンスがあるわけであるが、ハードウエア、ITソフトウエアを使うことで、業種・業態を橋渡し役を実現することができる、もってこいの商品である。

ビジネスチャンスがどこにあるのか、業種業態のどこにそのチャンスが潜んでいるかを、わたしたちも、日々必死に探し回っている。技術の活かし方に商機ありということだが、それを時間軸を伴ったストーリとして提供できるかどうか。社会の規模が拡大し、グローバルになるほど、ひとの価値観は多様化するほど、それぞの気持ちや意識を包括して考えることが必要となる。結果として大きく勝つためには、このグランドデザイン・ストーリをどれだけ描くことができるかということなのだろう。

コメントを残す