遠隔診療サービスのたちあげ

2022年、今年も暮れようとしている。水野裕識(みずのひろのり)です。

OURAリングを使って、スポーツ選手の睡眠を見守るプロジェクトに参加をして、学びの多い一年であった。多くの方の睡眠やコンディションを自分なりに向き合うことができたと思う。来年もこの流れは継続していくつもりだ。

来年2023年から、遠隔診療サービスを初めたいと思って、大型スクリーンを対向で、弊社とクリニック(クリニカルリンケージ社代表の医療法人)とをつないでみた。

MUSVIの窓パネルを使って、遠くのクリニック同市を繋いでいく

MUSVI社の窓を使っている。この窓は、たいへん良くできた製品で、遠く離れた遠隔地をこのように繋いで、今回のケースのようにオンライン診療サービスに拡充することができる。

へき地医療や中山間地など医師がすぐにいけない場所にこの窓を配置して、都市部のクリニックや病院などを繋いで、次世代型のオンライン診療を提供しえると思っている。

窓ごしに、医師・歯科医の先生方にも確認をして頂いた。

学生を終えて、その後入れて頂いた富士通研に所属していたときのことだ。デジタルビデオをリアルタイムに双方向配信するRWCP国家プロジェクトに参画させてもらった。私はATMという高速回線の担当であった。今から、25年前のことだ。陣崎隊長の元で、DVoverIPサービスを作ってきた。30Mpbs帯域を回線の上にパケットロスさせることなく通過させるのにWIDEの協力を仰いだ。回線途中の様々な障害を克服をして、坂本龍一LIFEというオペラの配信に使って頂いた。その時の同僚たちとは今も繋がっている。お世話になった河合さんと立役者の古賀さんに、この後メールしてみよう。「Comet DVIPを使って愛媛病院と東大間でやった遠隔手術の実証実験が思い出される」と河合さんよりお返事を頂いたので、当時から医療への応用は試行していたように思われる。

この窓というサービスは、さらに多くの技術の進化に支えられているようだ。圧縮された映像を低速回線に送りだし、帯域の自動調整、自動ノイズ・キャンセリングや当時では気づいてもいなかった様々な機能が組み込まれて動いていることに気がつく。30年近くかけて、やっと蓄積された技術が社会に使われ、華が拓くのである。やっと端緒につくともいえる。

いま改めて、あの時の気持ちを思い出すことができる。日本の高齢化と医療資源の偏りという社会課題に対して、私自身が、もう一度、真摯に向き合えていること、素直に感謝をしつつ、本サービスの導入、支援にあたっていきたいと心から思っている。

来年こそ、ここから丁寧にオンライン診療サービスにつながっていくことにより、みなさまのお役に少しでもお役に立っていきたい。本件、連絡先は、水野(hm@bbjpn.com)までお願いします。

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