システム技術者も、国家資格ありの免許制にしたらどうか

6年学生をして、医者になる。ひとの身体を扱うには、医師という国家資格が必要だ。これは当たり前のことで、誰も疑わない。士業においても、国家資格が必要で、なにか問題が生じたら、仕事ができなくなる可能性がある。慎重にお仕事をなさっているのだと思う。私たちも、これらの業界におられる方をリスペクトして、対応頂くのだと思うし、だからこそ、この分野を仕事にするためには、国家資格が必要なんだというのは、だれもが疑うことなくそう思っていると思います。

ひるがえって、システムエンジニアの領域はどうでしょうか。

たとえば、公共分野で、社会への影響が大きくなる分野、とくに医療システム、航空機システム(プラグラムミスで落下なんてことはないと思うが)、金融の中枢システムなどを扱うためには、国家が決めた免許を必要とすることによって、さらに安全性・信頼性が高めることができないものか。事実上、航空機システムならば、A社、医療システムならB社と棲み分けができているから、必要なしと言われてしまうと、話はここで終わってしまう。

技術者が、国家資格にまもられることで、仕事をすることの保証につながったり、国家資格だからという誇り(プライド)より守られたりするという部分もあるのではないか。その逆で、障壁が高い分野を作りだしていまい、規制が緩和される時代に逆行するものだろうか。

わたしは、 システム技術者も、国家資格であるとか、免許がなければできないという分野・領域を、明確に作ったらいいと思う。その領域のシステムを携わりたいならば、国家資格が必要だとしてみたらいい。システムエンジニアの職場は、3Kとまで言われ、深夜遅くまで対応し、最後は心の病を患っていまう技術者も少なからずいるわけで、いまのままでは、まったく救われない。(エンジニアたちは日々エンジニアに没頭しているから、免許制度などということは、少し離れた人たちがそういうことを言わないといけないと思う。技術者をもっと守る仕組みづくりも大切かもね。)

エンジニアたちが生き生きと社会で輝けるために、国家資格制度、免許制度が合っても良いのではないか。

もちろん、今の日本には、技術系の資格もいろいろとあるとは思うが、なんとなく取りました程度が多い印象で、医者や士業のような資格とはまったく違った性質ものが多いように思えます。システムエンジニアの皆さんにも国家資格をあたえることで、仕事として生業にしているITやシステムの技術者が誇りをもって仕事ができるようにする流れを、国レベルで作り出していってはどうでしょうかね。

 

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