資本主義の先におきることを探る動きが出てきている。限界費用ゼロ社会を読んだ。長期の経済停滞の理由は、経済の市場の交換価値から、共同型コモンズをシェアする過程にあるからという話。
市場にものがあふれ、それをシェアして利用しあうようになれば、新たにモノを買う必要はない。IoTセンサ群の結果から機械装置の代価時期を見極める。無駄のない社会へ移行するとある。自動運転。MOOCのオンライン教育で無償化。人工知能・ロボットによる単純労働の置換。自然エネルギー利用へシフト。
いまだ、GDP右上がり信奉を信じ切っているが、実際は労働者の給与が右下がりである。3人に一人が60歳を超え、人口半減する日本。つい先日、政府がGDP600兆円にするという。2020年までにどうやってGDPを100兆も増やすのか、不思議である。
現状のサーベイ書として読むとそうだなと思うが、未来の方向性を提示している書ではないようだ。未来という灯台、灯りが欲しいんだが。読者は、それでどんなビジネスが起き、どう利益がもたらされるのかを知りたいはずなのに、なぜか、まだもやもやした感が残る。
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