中国の減速懸念が本日の日経新聞で取り上げられている。
中国4大銀、不良債権の影というテーマであるが、今年1-6月期の中国4大銀行(中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行)の不良債権が半年前に比べて13.2%増加している。中国に出張が多い友人に聞くと、1億の不動産が2億で売られ、さらに同一物件が4億という値がついていたりして、不思議だと言っていた。まさに日本が80年代後半に起きたバブルを彷彿させられる。たしかに、中国湾岸エリアの高層ビル群の夜景もいいとは思うが、実際にはもう曲がり角に来ているのかもしれない。
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スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が非金融企業の務残高は年末で約1224兆円で、国内総生産(GDP)の120%と今年2月終わりに発表した。シャドーバンキングの負債を、政府が支えきれるのか、支えきれないときがくるとしたらいつかを見極めようとしている。
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中国の人口14億人弱の伸びもそろそろ頭打ちとなり、日本と同様に高齢化社会に入らざるを得ないので、人口ボーナスから得られる期限も迫っている。
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地下資源をもとめて、アフリカ諸国への進出、領有権(地下尖閣諸島、南シナ海域)のつばぜり合いも、接触行動程度で済まされないのかもしれない。
中国の富裕層、高級官僚の8割程度が、米国に移民申請をなしたという話もあるが、これはババ抜きゲームともいえる。
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我が国1989年の総量規制で始まった崩壊も予測不能であった。今度はどういったトリガーでグラつき始めるのか内部の何かか、それとも外部の何かかの予見は難しいと思われる。
それにしても、この超大国、中国はどこに向かおうとしているのだろうか。