すでに多くのメディアに取り上げられているので、ご存知の方も多いであろう。
ボストンダイナミクス社である。
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闘牛のような形状をした4足ロボットや人型ロボットが戦闘シーンで活躍することを期待されているのか、瓦礫の中でもどんどん前に突き進んでいく映像がYOUTUBEには流されている。
ホンダのASIMOの前、2足歩行ロボット研究は、歩行すらままならない困難な時代が続いた。それまでは、計算モデルに歩行を当てはめようと、肝心の計算をしている途中で倒れてしまっていたり、長らくうまく歩かせるという人間が自然に行っている動作すらできなかった。そこで、ホンダのASIMOチームは、少しくらいバランスを崩したっていいじゃないんじゃないという、良き意味でのいい加減さによって、動的歩行は達成された。
ながらくロボット研究は続けられているが、生産現場でのロボット装置以外で、ロボットが活躍する場所はなかった。ロボットの動作環境をしっかりと定義できれば、人と共存するロボットも達成可能なのかもしれない。街中いたるところで、立ち往生するロボットがあってはならない。知識処理の分野の、フレーム問題はまだ解決できてないので、どこでも使えるというわけにはいかないだろうが、いかにそのロボットの能力に見合った環境で動作させられるのかによると思われる。
google 社は潤沢な資金を使って、新しい会社をどんどん買収して、次の成長ダイナミクスにつなげる。こうしたビジネスのダイナミクスを学習して、成長につなげていくことができる日は、この日本で、やってくるものだろうか。
現場では、いまだ、前例主義というか、それを前にやった事例を持ってきて紹介してくださいという話を良く言われることも多く、素晴らしいことへのスタンディングオベーションで迎える米国と、そんな新しいことをやってという白けた目線で見る日本の精神性の違いはいかんともしがたい。
挑戦している人の足を引っ張るのではなくて、関係者たちが、どうしたら上手くいけるのかという話を、日本人はもっとすべきではないか。アベノミクスの第3の矢は、成長戦略を支援するといわれている。閉塞した24年を脱するには、はみ出した人を、どんどんやらせてみる支援体制がいま必要なのだと思う。新しい産業を作り出すには、たくさんの失敗を経験するよりないのではないだろう。そうしたなかから、次世代の産業が育っていき、子・孫たちの世代に、そうした産業が花開けば良いはずである。
どんどんお金を付けて、どしどしやってもらうことしかない。大失敗の経験を積み上げて、それすら学問にすれば良いと思う。1度や2度失敗を許せる社会にして、やらないよりも、やったこと、仮に失敗をしたとしても、それを褒め称えられる社会に変えるしかないと思うのは、言い過ぎだろうか。