休日にネットサーフィンしていたら、
辻野晃一郎氏(ALEX株式会社社長兼CEO、前グーグル株式会社社長)の
プレゼンが、たいへん面白かったのでご紹介します。
以下プレゼン要旨をかいつまんで書きます。
デジタル家電の価格下落、
半年で50%落ちるビジネスとなってしまった。
ムーアの法則は、価格が落ちるというモデルの説明として見る
デジタル商品はコモディティ組み合わせなので、誰が作っても同じ。
2011年から貿易赤字国に転落。
あらゆることが再定義の段階にきている。
家電は、これまでの家電ではなくなった。クラウドと連携をする家電機器の再定義
(iOS, androidのクラウド時代のOSの上に成り立つ、変わってしまった)
SonyからAppleへ by スティーブ・ジョブズ
パーソナルコンピューティング→クラウド・コンピューティングへ
Google TV
TV Meets Web, Web Meets TV のI/Oコンファレンスの図
主役交代、序列が交代へITデバイスとしての車の再定義
Google無人走行車
全米30-40万キロ行わせ、良い結果をおさめることに成功
Google 無人走行車、公道へ
米国の行政の対応が早い、新しいものへの適用が早い。
ネット選挙の利用も早く、オバマもネット活用で大統領になったといえる
無人走行車は、ネバダ、フロリダ、カリフォルニア州で、走行許可を貰える
テスラ・モーターズとは
車の会社ではない、ITの会社だと見える。
シリコンバレーで作ったITの会社 イーロン・マスクCEO
スケールの大きな発想に巨額な資金がつくというダイナミズムがある。
Tesla Motorsの特徴
ITの人たちは、Speedy に実行する
日本の大企業ではディシジョンアクションのスピードが遅い
日本の製造業の強みは、垂直統合のすり合わせと言われ、大容量の電源の開発をすることから始めるわけです。しかし、ITの人たちの発想は、違っていて、動力源は、いまある小さなバッテリーセルを大量に使うソフトを開発する。
バッテリー制御のソフトをライセンスするビジネスモデルであるとか、
動くスマホなのでクラウドと連携をしてモデル化するかもしれない。ちょっと前に主役だった人は、完全に土俵から転げ落ちてしまって、
クラウド・コンピューティングの人たちがフロントにいる状態。グローバルインフラとしてのインターネットは、バーチャルな世界網という
意識が必要。クラウドのリアルタイム性を深く理解すること。
急速なグローバル化の進展
地球規模で考えないと解決できない、難問山積
日本人に軸足を置いてグローバルゼーションを語ってしまう傾向がある。
目線:マインドセットを変える
マインドセットを変える必要がある。
薄れゆく日本の存在
凋落する日本の国際競争力は、物凄く後退。
google 1998創業で世界を変える会社になった
Challenge
時代のメガトレンドを読んで、いい加減チャレンジしていくべきだ
戦後焦土とかした日本人は、輝かしい成功をものにした。
未知なもの、世界にチャレンジする日本人であるべきだ
過去の成功体験をリセットし新たな時代を創る
やらないことのリスクのほうが高い 製造業時代のメンタリティとは違う
グーグルのFind it / Fix it という呼びかけがある、機能させること
プロダクトに問題があったら全社的に金曜日1-3時まで全社でフィックスさせる
フットワークの良い、軽いパッチワークする
いまの日本に大切なこと
外貨を稼ぐというビジネス
21世紀型の新しい経済モデルを創出すること
クラウド・ネットのフル活用
→ いまは実はものすごいチャンスの時代である
日本をグローバル・プラットフォーマーになるということ
日本は職人気質なのでどうしてもプレイヤーに向かう傾向がある
EC/クラウドファウンディングが良い
Japan Expo in Paris, France
2000年から毎年来場者増加 20万人超える参加者
ポップカルチャー・日本の伝統文化
Alexcious 辻野さんの会社の紹介
工業製品以外の商品を世界に発信することをはじめた
日本UNISYSが支援をして下さることになった
EC は伸び続けている
日本 EC 8.5兆円 小売の3%に満たないが、成長している
米国 EC 20兆円 小売7%に満たない
ECはクロスボーダーで伸びる可能性がある
日本を外に出していく輸出型を狙う
世界に向けて挑戦する人を増やすためにクラウドファンディング
http://www.countdown-x.com
成長予測 米国はkickstar
米国のベンチャー投資額の推移
リスクマネーが潤沢に廻る 投資額3兆円
日本の投資額 1300億円程度
日本は全く回ってない現実
環境を変えるために、クラウドファンディングを創る
チャレンジャーの背中を押すことから、小さく初めてみる
アプローチの特徴
世界共通語としての英語展開→多言語展開
google, FB(11億人利用者)などのデファクトを活用
global主流のオンライン決済 paypal 活用
FBコマースを手段利用
動画投稿などのユーザ参加型を利用する
まとめ
混迷には理由にある。新しい秩序に移り変わる前夜。
低コストの公共インフラや無限コンピューティングパワーを最大限利用できる恵まれた時代
いま現在はクラウドへの移行期・クラウドのメリットを早く取り込んだ企業ほど有利。
いまはマーケティングもサイエンス。ネットやソーシャルグラフを駆使して効率良くビジネス展開
グーグル10の事実 http://www.google.co.jp/about/company/philosophy/
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2.1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3.遅いより速いほうがいい。
4.ウェブでも民主主義は機能する。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7.世の中にはまだまだ情報があふれている。
8.情報のニーズはすべての国境を越える。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。
ソニーの設立趣意書の紹介
新しい時代の新しい経営スタイルへの転換
1.最初から世界市場へ
2.日本経済の新陳代謝を加速(ベンチャー育成。。。)
3.経営スタイル、企業カルチャー、ビジネス慣習の刷新
4.少数精鋭、パートナー重視
5.群衆の叡智の積極利用
6.20世紀型にならない
7.常識を疑う
8.10年早く、10倍早く
9.人にフォーカス
10.天真爛漫
イノベーションを生み出して支援する
人がやらないことをやる
人にやれと言われた仕事はしない
つねに自分自身のアジェンダを大切にする
リスクやピンチをチャンスと信じる
いろんな分野の多くの人とたくさん話しをする
肩書きで仕事をしない
一度始めたことを諦めない
合理性を越えたところに正解がある
Steve Jobs が残した言葉
坂本龍馬が残した言葉
アベノミクスによる起業機運の高まりを期待
東洋経済起業100のアイデア
日本の起業のしやすさ 107位という位置
若い人がきちっと育っていく土壌を創る
チェレンジャーを応援する 冷たくしない
Future Next Exit ->
勉強になりますなあ。。。
こうしたマインドを私たちが持つようになれば、きっと日本は変わりますよね。