新卒東大生が動き出す?

東洋経済の記事から。東大生の就活が変わり始めたらしい。

さて、どんな風に??

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新興企業への就職が増えているという話である。もし数字のうえで、明らかな流れが出ているのであれば、いいぞーと応援したくなりますね。学部卒、院卒ともに、名を連ねる上場会社は、DENA、楽天、グリー、ヤフー、サイバーエージェント、ワークスアプリケーションズ、シグマクシス、スプリックス。数千億円稼ぎだす新興企業も、いまや一部上場として重要な位置にある会社であり、社会の公器として、認知がえられています。(すすんで入社してもらえるということから、なんとも羨ましい限りです。)ただ、記事のなかで、南部さんや藤田さんは、動き出すのが遅いくらいだと揶揄しておられます。時代の波に乗って成長を遂げるベンチャーに東大生をはじめとする頭脳プレイヤーが入ってくることは、きっと良いことなのでしょう。戦後日本を引っ張ってきた企業ばかりが優秀な学生を採用するのではなくて、これからの日本を担う企業にも学生がどんどん入社することはたいへん良いことだと思いました。

これまでも、米国西海岸といつも比較もされますが、西海岸あたりの新卒の就職先のほとんどがベンチャーと聞いたことがあります。学校在籍時代から、挑戦する風土が自然とあるのでしょう。またスタンフォードなどの大学教授も、企業の代表を兼任していたりするので、普通に当たり前に感じられるのでしょうか。

過去にも何度か新興企業ブームはあったと思います。またその波が来ているともみえますが、伸びるチームを作り、右肩あがりに売り上げるのを間近で見られるのは、良い経験だと思います。大学サイドもどんどんそういった人材を新興企業に送り出して、挑戦する風土を強めていってもらいたいです。新しいプロジェクトにどんどん立ちあげて、それらに相乗りするように、社外役員にでも、名前を連ねていくことを良しとしましょうよ。優秀な先生や人材が、いろいろなプロジェクトに横断的に入り込み、掛け算ができる、プッシュアウトする日本へ。

その点、名も無きBBJは、まだまだ小兵そのものです。我が社も素晴らしい人材が来て、つぎの成長につながるように、会社として選ばれるようにしたいものです。安定感が無いからねえ、給料が貰えないからねえとか、しかし、若いかたたちがリスクを取らずして、これからどうするんだよ。

今週末の東京は雨ですね。頑張りたいです。

情報の背番号化(レトロが来る)

1993年頃、まだ検索エンジンの名前もなかった頃、日本初の検索エンジン千里眼が早稲田大学で産み落とされた。当時、大学で情報支援のお手伝いをしていた私は、研究室で隣の席に座っていた田村さんが作る千里眼のデータ取得プログラムの凄さをまじかで観ていた。日本全国にデータ取得のロボットを走らせて、よなよなデータを集めては、日本初の検索エンジンが動き出していた。(検索エンジンとしてみたら、もしかすると世界初だったのかもしれない。)その後、しばらくして米国からランクページアルゴリズムを実装したグーグルが出てきた。

検索語を入力して、それに近しいページが表示される方式により、グーグルは世界制覇を果たした。それでいいものだろうか、情報処理に携わるものとして、なにか日本初の検索できる仕掛けづくりを、その後もずっと思っていた。

そんななかで、1999年3月(もう15年も前になる)に人工知能学会で情報検索の新しい仕組みを提案する機会をえた。検索エンジンでキーワードを検索するのではなくて、欲しい情報が勝手に利用者に転送されてくるという着想であった。ただ、いろいろな条件が重なり、アイデアの実現方法がいまいちできなかったこともあり、アイデアの発案だけで終わった。

その後も、キーワード検索にすっかり飼い慣らされてしまった。世界中のひとは、検索といえばグーグル方式でしょうと、とくにアイデアすら出てこなくなってしまったように思う。

問い合わせと配送の一体化した検索システム

次世代インターネットの能動的網内サービス」、「次世代インターネットの能動的網内サービス

あれから、20年の月日が流れた。

最近、ピコラボ社の小林社長と知り合うきっかけを得た。

彼の発想は、『情報の背番号化』にある。全ての情報を番号でアクセスできるようにするという。

とても面白いアイデアだと思う。もしかすると、新しい検索の軸を提供し、新しい情報検索の世界を切り拓いてくれる可能性があるとも感じている。

利点をあげると、①長いURLを覚えなくてもいい(覚えられないw)②検索しなくても情報が引き出せる③屋外広告でもすぐに使える(AR、QRだのカメラを接写してられない)④全世界の3Dも体系化⑤位置情報としても使える(渋谷ハチ公前は、1234。番号はある位置をあらわす)⑥従来の番号体系(ISBNなど)とも相性が良い。

あとはどうやって皆でプロモーションして使っていくかによるのだと思う。

日本初の発想、アイデアの方式を育てて、ビジネス化していくことが求められる、協力したいと思う。この情報の背番号化に、興味が有る方は、私まで連絡ください。

この記事を書いたのが2014年3月26日である。ビジネスに応用が効きそうな情報技術を目にすると、いまでもワクワクする。なんとか世界標準にして、世界中で使って貰えるようにならないだろうかと思います。

これから、この情報の背番号化が普及したときには、またこの記事を思い出してみたいと思う。

アベノミクスは一息中!?

2012年11月から始まったアベノミクス、2013年の大きな株価上昇を遂げ、2013年4月から始まった日銀とのタッグ組み。しかし、2014年頭から株価は下がっています。16000円から14000円まで急落して、14000-15000円の揉み合っています。4月から消費税+8%を受けて、消費はここでガクンと落ち込むので、その落ち込みを株価は先を見越して落ちていたのでしょうか。株価は半年、1年先を読むというし。

yahooに経済指標の比較が出ていたので、お借りします。
2013/3     2014/3
GDP          0.1%       0.7%
日経平均     12,468円    14,462円
為替         95.48円    101.57円
長期金利      0.595%     0.605%
CPI           -0.3%      1.3%
失業率         4.3%       3.7%
マネタリ-ベース 131.3兆円  206.4兆円
銀行貸出       1.8%        2.4%

宣言されていた通り毎月7兆円ペースで供給されているのだと思います。米国は先にテーパリングが伝わると、新興国からの資金巻取りが懸念されるという事態も伝わってきていますが、日本は資金巻取りなんて何処吹く風という感じです。とにかく、25年続いた日本経済をデフレから脱却させる、日本経済の成長させるという気持ちは伝わってきます。消費者物価指数(CPI)のマイナスから1.3%まで上がってきました。軽いインフレが一番心地いいんだという言葉を信じて、2.0%らしいので、あと1年程度で届きそうな印象です。しかし、給与はこのインフレ率を上回るだけの上昇は描けるものでしょうか。消費税が+3%も上昇します。

合計で5%ならば、年間410万(2013年平均給与)の方ならば21万も税金が増える計算です。そこで、給与が431万円になるとしたら、今の生活水準をこの世代はキープできる計算です。

世界企業トヨタでも月1万円、電機業界は月2千円のアップということを前提にすると、いまの生活水準をキープできる状態ではなくて、私達の生活は、増税の前に圧迫を受けるという状態に見て取れます。平均年収410万円の方には、毎月1.8万円アップしますと言えれば良いはずですが、いまの経済環境でこの2万円近いお金をどうやって捻出するのかということなんだろうと思います。電機業界の月2千円アップを見ると、まったくアベノミクスの恩恵を感じていないのでしょうね。

いずれにしても、脱デフレと日本経済の成長という路線になんとか近づいていってもらいたいと願うばかりです。

頑張れ日本!

税務署対応が終了

少し前のことになりますが、税務署の担当の方がやってきて、税務調査が行われました。管轄エリアの事業所を何年か一度に調査されるのだそうです。

今回は、神田税務署の担当官が2日に渡って、いらっしゃいました。会計士の先生も同席してくださり、過去の数年の経過と現在の状態をヒヤリングされました。

朝の10時から夕方まで、2日連続で缶詰です。税務官の質問がつぎつぎと続きます。

私は聞かれた質問に丁寧にお応えする。それにお応えすると、また次の質問が来ます。会計士の先生は、顧問先の対応ということで、手慣れた感じです。税務についてやりとりは私には専門的すぎてついていけませんでした。

私は少々緊張ぎみでありました。先生からは聞かれたことに、回答してもらえればいいですからということでしたが、意外な質問も結構あるもので、不思議な感じもしました。

普段はあまり意識しない税務署対応。しっかりと対応できたので、良かったのではないでしょうか。ご対応ありがとうございました。

ザ・チームを読了

先日FIBC2014のフォーラムに参加をしたときに、斎藤ウィリアム浩幸さんの招待講演を拝聴する機会があった。現在は内閣府科学技術・IT戦略担当をなさっているようで、次からつぎへのスライドが大変に興味深かった。この講演に刺激を受けて、日本は個人主義が進み、米国はチームで鍛えるという帯がついた『ザ・チーム』を早速購入して読んでみた。

斎藤氏による基調講演 『イノベーションは失敗から生まれる、失敗を許容する文化を』

前半は、彼の経歴が述べられており、日本と米国の両面を観ていて、多様性のなかに生まれ、進取の精神から、出る釘を伸ばすことに成功されたのだろう。日本人の同質性と横並び意識とは、違った感覚である。進取の気質をもって飛び出していくことを、なんらためらいものなく実践していることは、素晴らしいし、文章中には、いろいろな驚かされる内容が散りばめられているが、短期間に1万2千人と名刺交換をした、そのほか様々な行動力はすさまじい。

いまの日本には、リスクを取り挑戦すること、やりたい事に挑戦することを、奨励すべきだという話。いまの日本の社会構造はあまりに不都合だと嘆く。終身雇用、新卒採用がまだ幅を効かせていることが、どれだけ、挑戦や冒険から意識が遠のくのか。

自由な発想を持って、幅広い視野のなかから、革新的なサービスが生まれてくるとおっしゃっている。挑戦する環境と、挑戦したなかで上手くいかなかったときの経験を社会として積む(失敗という言葉は使いたくない、次の成功に向けた経験!!経験できて良かった。)、さらに救済策(セイフティネット)が張りめぐらされていて、次のステージに移行できることなどは、これからの日本を考える上で大変示唆に富む発言であると思う。

こうした土壌にすこしずつでも変化してくれば、新卒とか中途の概念は無くなって、できる人ができるプロジェクトに配置されて、自然に結果が出てくるというのは理想ではないか。どちらが先というのではないだろうが、時間とともに、社会構造全体が、活性化されるようになるという。

私も自分の会社を経営してみて、日々挑戦をしているつもりだが、思うように行かない点も多々ある。この本は、勇気づけられる一冊であった。この『挑戦できる社会へ』のテーマは賛同したい。国民全体が、こうした意識にかわっていけるように、マインドセットを行う必要があるのだろう。手にとってお読み頂くことをお薦めしたい一冊である。