ロボットで労働生産人口の減少を補おう

鉄腕アトムに代表されるヒト型ロボットを、日本人は大好きだ。2足歩行のアシモ、コミュニケーションが得意なペッパー。我が母校の早稲田理工学部行くと、いまも展示されている楽器演奏ロボットがある。早稲田大学ロボット記事

今年に入ってAIの進歩が仕事をうばうと騒ぎ出す人が現れた。以前ブログでも書いたが、機械学習とロボット技術の進歩によって、今後10-20年以内に日本における現在の仕事の約半分が自動可能になるという。

日本は超少子かつ高齢化が進む社会になった。生まれる子供が少ないなか、生産年齢人口も縮小するなかで、高齢者を支えなければならない社会になってしまった。

[browser-shot url=”http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc112120.html” width=”400″ height=”300″ alt=”生産年齢人口推移”]生産年齢人口推移[/browser-shot]

欧米の社会では、ロボットは敵対視される割合が、日本よりはるかに高いらしい。日本人は、ロボットは敵対されるものではなくて、わたしたち日本人を助けてくれるパートナーと思っている節がある。

であるならば、ロボットが社会に入ってくることに抵抗がない日本社会の特性を最大に使ってみてはいかがと思う。作業が繰り返される分野、作業が固定化されて、現場の判断だけで事業が進む領域には、ロボット(形状はどうであれ)が入っていくことで、さらに生産性を伸長させることができるのではないだろうか。

労働力不足を補うために、1億総活躍社会と女性雇用を推し進める政府の戦略もある。これはこれでその通りだとは思う。わたしはロボットが社会進出させることで、無理無駄なく人に置き換えていければ、人が作業を行うよりも、効率良く対応できると思っている。

少し乱暴な議論かもしれないが、おつたえしたい。

2010年生産年齢人口8100万が、2050年には6000万を割るという。では、それを補うロボット2000万台が日本社会に導入されたらどうだろうか。これまで、少子高齢化の結果、どうしようの議論が先行してきたと思うが、そろそろ次の日本社会の在り方について議論を進めてみてはどうだろうか。

機械が職を奪うみたいな話で恐怖をあおるのではなくて、人がもっとロボットを活用していくというスタンスに切り替えたい。ロボットが人を支える社会を積極的に発信をして、代価される職を失うという話から、ロボットを使って、日本社会を復活再生させるという話にできないかと思う。今年あたりから、そろそろそういった議論にシフトしていきたい。

なにしろ、日本人は、鉄腕アトムが大好きなのだから・・・・・

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