古森重隆氏の『魂の経営』を拝読

先輩経営者から水野くんも読んだらいいよということで1冊お渡し頂いた。
富士フィルムHD会長CEOである古森重隆氏がお書きになった『魂の経営』を読み終えた。フィルム事業で高成長に陰りが見えてきたときに、躊躇することなく経営の舵取りをされるその様がリアルに描かれている。7万人の社員を守ると決断されて、その意識たるや半端ではない。フィルムメーカから化粧品事業、医薬品分野を立ちあげるまでの経緯もたいへんリアルに描かれている。

ここの描かれている事業変化への処し方を、中小企業がそのまま使えるものではないだろうが、心がまえの部分についてはおおいに学ぶところが大きい。

3章で語る内容には、1、読む 2構想する 3伝える 4実行するということをしっかりと行うこととある。『リーダはやると決めたら、俺に任せてくれと使命感を持って指揮し、組織を勝利に導くために行動するのみ。』『悠長に民主的に議論をしている場合出ないのだ』

流れを読み、現状を認識し、未来を予測する。今後どうなるのか、何が起きようとしているのかの流れを読むということらしい。読みが的確であるほど、そのリーダの優劣になるとのこと。読みは綿密なシミュレーションをもとに行ったとある。

幅広い見識があり、大局観をもって、先を読む、さらに、物凄い胆力も備わった方だと改めて敬服する。そばにおいて、何度も何度も読み返しておきたい一冊だと思いました。

4月6日日曜日、東京は小雨。今朝、さくら道をランニングをしてきたが、そろそろサクラも散りゆき、葉桜になっていた。こうしている間にも時間は刻む。私ができることを少しでも前に進めようと思う。事務所にて

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