3連休の終わり、今日もとても暑かったですね。
朝ランをしたのですが、身体があまりに火照り、午後はプールで2km泳いできました。
水野裕識(みずのひろのり)です。
矢野さんの『データの見えざる手』を読み進めています。
この本は、じっくりと向き合うべきとわかり、1章ずつ繰り返し読んでいます。
1章のテーマは、”時間を自由に使えるか”について。
結論からいうと、時間は自由にならずのようである。個々人が使えるエネルギー量とその配分は、U統計に従うとのこと。
日立評論2013年6・7月合併号:ビッグデータの見えざる手
http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/2013/06_07/2013_06_07_03.pdf
速い動きを続けることや、遅い動きを続けることはないようで、それぞれの速さの動きを行える時間に制限があるらしい。
まったく違う仕事や立場の異なる人であっても、行動において共通な法則があるという事実を見出したことは、
たいへん興味深いことだと思う。
”U分布は一方向に右肩下がりなので、身体の動きが活発な行動を、静かな行動よりも長時間行うことは許されない。
U分布では、より素早い行動の時間は、より静かでゆったりとした行動よりも常に少ない時間しか許されない”
と説く。ゆっくりとした動き時間に制限があるのだから、1日ほ静かな作業(たとえばパソコンの前に座り、
開発を行う、文章を書く、ウェブを見る)の時間にも制約があるということになる。
U分布に従った行動を取るように、人は自らの行動を無意識のうちに配分しているようである。
ある帯域の活動を消費してしまうと、ひとはやるきがおきなくなったり、それ以上の同じ行動を続けることができなくなるようだ。それでも、社会的な制約(上司の命令、納期など)により、無理強いする場合も多々あろうが、その場合にはどうなるのか。ある状態行動を必要以上にし続けることを数か月あるいは半年1年と継続した場合に何が起きるだろうか。
人の行動は、普遍的なU分布に従うようなので、早い動作と遅い動作もU分布に沿うように、様々な速度の行動を上手にやりくりをして日々を過ごしているはずである。しかし、仕事という名の下、ある一定領域の動作を強いられ、似たような行動パターンが継続した場合にどうなるのだろうか。
週末くらいは休めということは、人が本来持つU分布の行動パターンに戻せることで、身体が本来の動きパターンに戻されるのではないか。自分の時間を自由に使える人ほど、長時間働いていても、ストレスを感じないという話がある。これは、長時間労働をしていても、その行動はU分布に従っているので、問題を生じさせないのではないかと思った。
一度、自分のU分布を見てみたいと思うとともに、今週の活動(例えばカレンダーとの連携)から、対応行動を提唱してくれたら、それに従ってしまうかもしれない。一人ひとりが無理のない範囲で、行動パターンの提案がなされるとしたら、それを利用してみたい気持ちになるのではないだろうか。
矢野さんの本、青本につづいて、ピンク本、どちらも奥が深くて、たいへん示唆に富むので、じっくりと読み進めてみたい。
まずは、第1章を読んだところまでの感想でした。