共創による新規事業へのアプローチ

新しいことを為す。その言葉自体は魅力だが、それで成功するとなると大変難しい。競合相手がひしめくなかで、競争優位性を保った状態で、一歩も二歩も先んじる必要がある。経営者層が、そもそも新しいことを始めたいと思ったとき、誰と組むと良いのかを理解したい。上下の意思がかみ合わっていないと、現場担当者には、そんなことよりも、目先の業務をしっかりやれと鉄拳がぐだされ、しゅんとなってしまう可能性だってある。ただ、変化のはやい時代にあって、この変化に適合し、自ら変化させられる会社だけが生き残れると思えば、新しい事業が難しいからという理由だけで、新しいことへの挑戦をやめてしまうわけにもいかないはずである。弊社、ブロードバンドジャパンは、この10数年ネットを中心にしたコンサルやシステム構築のお手伝いをしてきたが、新たに事業を作りだすというところでのお手伝いを本格的に対応していけないだろうかと考えている。外部のパートナと一緒になるということは、なぜ外部の方と緊密に連携する必要がある。そもそも、誰とどのように繋がっていければよいのかを明らかにしていく必要ある。また人との繋がるということは、代わって信頼を獲得しておくなど、泥臭い部分もある。一方で、外にいる者だからこそ、お伝えできる部分も含めて、新しい風が吹くということは良いと思う。世の中には、業種別にコンサルタントは、あまたいるが、自分らが所属する業態の上手な例を学びとるだけにとどまらず、業種を超えた新しい目線で、会社経営を支える話し手として経営者の視点にたちながら、ともにプロジェクトを進め、継続的に会社に新しい流れを作りだせるようにすることができないだろうかと考えている。まさに、これは共創モデルであり、それこそが、いまの閉塞した様々な課題を抱えた日本に、有効に働くのではないかと思っている。

フォークジャンボリー・ライブ

70年代に流行ったフォークソング(ニューミュージック)のライブ@二子玉 高島屋に参加してきました。庄野真代さんらのサーカスが、ベルボトムズの衣装に身を包んで、200名くらいの参加者と一緒に熱唱してきました。平均年齢60歳位の男性・女性(女性比率4割位で高かった)。私の年からすると、一回りくらい上になろうかと思いますが、子供ころに親しんだ名曲が次々と流れるので、ついつい手拍子で熱くなってしまいました。白いぶらんこ、異邦人、中央フリーウェイなどは、周りのみんなも大声で歌っていました。その当時、皆さん20代位で、時代を愉しんでいたのでしょう。品のいい、おしゃれな男性と女性ばかりで、会場もとても良い雰囲気でしたね。機会があればまた来ようかと思います。(写真撮影はOKでしたので、1枚だけ)

サーカスライブ2

 

浩志会のプレゼンテーション

富士通の友人(小堀さん)から、浩志会でのプレゼンをして貰えないかというお話を1か月ほどまえに云われ、この1週間ほどで、あたふたとプレゼン資料を表わしておりました。浩志会のHPを見ていますと、昭和57年からずっと続いている由緒ある会のようです。メンバーも、まさに日本を動かしておられる方々のように見受けられ、私のような若輩で、大丈夫かと思っておりました。ただ、皆さんとお会いさせていただくと、ほぼ同世代の男性、女性の方たちで、気持ちを楽にしてお話をすることができました。

第1部は、和田社長のタスカジの発表でした。50%以上の女性が共働きの時代にあって、小さな子供を育てるママさんたちの家事負担の時間の男性と比べて長いこと長いこと。たくさん育児をしなけらばならない働くママの助けになれるように、家事を助けるというC2Cのマッチングサイトのお話をしてくだしました。フィリピンなどの外国人女性に対応してもらうという点はたいへんにユニークな発想に感じました。登録されている方は、女性と思いきや、男性もかなりいらっしゃる。いろいろなメディアに取り上げられながら、サイト登録者の数も大きく伸びておられるようで、子供を持つ夫婦には、おおいに助けになりそうです。

続きまして、私の発表です。友人より、頂きました話のタイトル、内容は、以下の通りでした。

『ベンチャー企業の継続的成長の鍵および、社長の本音』
講師: ブロードバンドジャパン 社長 水野 裕識様
– 博士号を持つ研究者から企業の研究所勤めを経て、起業し、約10年を経過。
– ベンチャー企業の多くは「1年で60%、5年で85%、10年では94%が倒産もしくは解散」
といわれるなかで、どうやってデスバレーを乗り越え、10年も企業を継続させることが出来たのか。
– 起業のきっかけ
– 日米のベンチャー投資家の違い
– 若い社員のモチベーションの向上の方法
– 将来の夢、会社のビジョン
– 技術の差別優位性   等

まずは、私が何者であるかを知って頂くためと、すこしリラックスした雰囲気でお話をお聴きしてもらうと、幼少期の写真の説明から始めました。そして、大学、富士通にいたときに、何をしていたかを説明をしたのち、今の会社でこれまでに何をしてきたのか、これから何を考えて対応していこうかを、お話をしました。

途中で、知の巨人、レイ・カーツワイルが著した”ポストヒューマンの誕生”の中の図を使いました。簡単にまとめます。

チップの速度は、ムーア則に支持されて、30年で100万倍と性能を向上してきた。人間の脳は300億細胞からなるといわれるが、1チップの上に搭載できるトランジスタ数は2020年少し前位にこの物理数を超えるとされる。2040年に搭載できるトランジスタ数は、3000兆(人間脳細胞10万人相当)、さらに、100億人の人の脳の計算量を、2045年に超える。(特異点、シンギュラリティ)

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この書籍の発売時期は、米国で2005年であり、もう10年も前に米国内ではこういう社会が来るということを見抜いていたということになります。(恐るべし)

物理的なトランジスタ数を搭載できるようになるという事実は、線表からみると、ほぼ確実にそうなるだろうと理解できますが、さらに、その上のソフトウエア(アルゴリズム)によるコントロールについては、ほぼ手つかずのまま残されています。(強化学習、深層学習はこれからのテーマ) ハードが揃えば、その上のソフト開発はもっと早く進展することは、容易に想像がつきます。結果として、コンピュータは遅かれ早かれ、人の仕事を奪うことになると云う人も現れてきました。ここでは今後10年で半分の仕事がなくなると予想されていて、現時点ではまったく想像できないような仕事が新たに現れるとも予測がでています。(コンピュータに関する仕事がなくなると、仕事があがったりになるが、702職位のなか100番ちょっとあたりにいるので、われわれの仕事は10年位は持ちそう)

 

10年後の仕事

10年後の仕事

最近感じることに、日本以外の国からの新製品を目にすることが増えてきました。たとえば、イスラエル製とかスウェーデン製の××ですのように。先進国での情報の偏りがなくなった結果なのでしょうか、様々な国で、似たようなアイデアが、生まれているという印象があります。

変化スピードが加速しているように感じる根本の要因は、この計算機の速度向上によるのではないか思えます。この加速は、さらに上がり続けるため、もしかすると、近いうちに人を超える能力を持った計算機が現れる可能性があります。こうなるとたいへんで、人の仕事がどんどん置き換わってしまいます。とにかく、仕事をつくりださないといけないという気持ちになります。

できるかどうか分からないのですがと、前置きをしたうえで、

”たとえば、中小企業を、大企業のプロフィット試験場”

のように活用してはどうかというお話をいたしました。、複数のテストプロジェクトを同時多発的に行ない、良い結果を拾いあげる。仮に同じような課題を10社に与えて、一番良い結果を大企業が買い取るというようなことを考えてみると良いのかもというお話です。

従来通りのスピードで実行する状態をつづけると、日本以外の世界の変化率が、さらに加速して速度をあげていくため、いずれ、日本は取り残される可能性が高まるのではないかと危惧します。(世界73億人のうち、日本はたったの1億人(1.4%)しかいないので、残り72億人の賢い人が同じ知識を持てば、自然と追い抜かされる、よってチームジャパンことを進める)

そこで、プロダクトを生み落すところや、テスト製造品を、社会に問うというところを、お金を使い、中小企業にやらせて、短時間で評価を繰り返してみれば良いのではないかと思います。

つまり、大企業はお金で時間を買うということになると思います。

実際、数千社の大企業に対して、440万社の中小企業群のアンバランスな状態なので、広く呼びかければ、うちがやりますと手をあげてくる中小企業はおおいと思われます。

セミナー後の懇親会では、皆さんと一杯交わすことができて、良かったです、また愉しかったです。お招きいただきました富士通の小堀さんには心より感謝申し上げます。

禅セミナーと食の展示会

2日続けてイベントに参加してきました。金曜日夜は、松山大耕さんの禅とアートのお話をお聴きしました。松山さんは京都、妙心寺退蔵院の副住職でいらっしゃいます。示唆に富んだお話を、たっぷりとお聴きしたのですが、記憶からすーっと流れてしまわないように、備忘を残しておきたいと思います。いま、頭に残っている内容として、禅とは何か一言で言いえると、禅という文字が、単に示すと構成される通り、それは『シンプルであること』と仰っていました。最初は、なんとなくですが、空、無をイメージしたのですが、シンプルと表現されたので、なんとなく、現世にあった感じがして良かったと思いました。余計なものが一切なく、そぎ落とされたなかに、本質がぎゅっと入っているようなイメージなんだと解釈しました。スティーブジョブズも禅の思想を取り入れて、製品に活かしたという話も仰っておりました。

それから、不易流行のお話のところで、退蔵院の襖絵を新調するプロジェクトを始めているというご紹介がありました。絵師 村林由貴さんが、長い年月をかけて、襖絵を作り上げていますと。彼女の作品を、これから未来に数百年も残していくのだということで、感動いたしました。変わらないこと、変えてはいけないという心には、過去の脈々した流れを意識の下において、いま現在、そして未来(流行り)を作っていこうとする。たしかにこの日本は、何千年もの長い年月をかけてのこの日本の形があるのだと教えられた気がしました。

土曜日は、日本橋COREDOで食べる食のアートの展示会を観てきました。北大路魯山人は数多くの陶芸品を残していて、作品はこちらにもあります。

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少し前にチームラボの展示会を観てきたので、ここの作品もチームラボが作ったのでしょうか。チームラボの名まえはどこにもありませんでしたが、映像作品をプロジェクターで投影する手法は、一般的になってきたということでしょうか。魯山人が作った陶芸品に上からプロジェクションマッピングにて料理を投影する手法が取られていました。ただっぴろい机の上にに、無造作に置かれた鉢や小皿。その前に人が立つと、リアルな食事とその説明が展開されるという作品でした。部屋の奥の方には、九兵衛の職人が、寿司を握っておられます。2つだけ細かいかもしれませんが、気になった点をお伝えすると、まずプロジェクションの解像度というかピントがあってない。せっかくの料理が解像度があまいため、少しだけぼやけてしまっていました。人間の目というのは、細かいところを意外にも観ているのです。あとテーブルの上にある食器が固定されていたのは、なんとなく残念でした。食器を少し移動できれば、もっとリアリティが増すはずなのにという感想です(細かくてスミマセン)。

その前日に、禅セミナーで食を作ること、頂くことは、大事な修行の1つですと、仰っていたのを思い出しながら、ここ魯山人の名言・語り口を見ていました。

魯山人の名言

「二百年、三百年の昔の美術に注目せよ。
五百年、千年、二千年、
否もっともっと先の年代になる幾多の作品に眼を移してみよ。
そして、その年代の人間は、天地を貫く自然の美抄をいかに観たか。
そしていかに道理にそむくことなく
素直に美しいものを造り遺していったかに注目せよ。」

たまりませんね、たいへん、素晴らしい言葉で、なんだか、元気が出てきます。

東証1部時価総額の推移

東証1部時価総額の推移表です。(東証マーケットからデータをお借りしました)

東証1部 時価総額推移グラフ

東証1部 時価総額推移グラフ

500兆円超えは、過去に2回、今回は3回目です。

期間                                   日経平均
①1989/05/31- 90/02/28   38,915円 (ピーク590兆 )

②2006/08/31- 07/10/31  18,297円 (ピーク567兆)

③2015/11/28-         17,674円 (510兆  02/01)   18,797円 (548兆  03/01)

前、2つの期間は、ともに10か月でした。

過去2回の経験を踏襲するならば、
半分5か月でピークとすると、2015年4月末までに、ピークがおとずれます。もって、2015年9月までとなります。

2月1日の結果:前回②まで達すると、19,649円、前々回①の590兆円に達するならば、20、446円です、この中間値は、20、047円。

3月1日の結果:前回②まで達すると、19、448円、前々回①の590兆円に達するならば、21、745円です、この中間値は、20、761円

2万円に達すると、いちど揺り戻されそうです。2万円を超えて行くとすると、そこからは過去に経験のない世界となり、もしかすると、バブルに向かうことになりそうです。

NHKが預金封鎖の特集を組みました。戦後の財政状況といまが似ていて、同様な施策が行われるのではないかという雰囲気すら感じられます。69年前と今では規模・体力も違うので、すぐに行われるものではないと思います。

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GDP2倍の負債を抱える日本経済、少しでも良い方向に向かって欲しいと願うばかりです。

頑張ろう、日本。