労働時間とGDPの比較

世界各国の労働時間が、平均1725時間であり、上は2226時間から最も少ない労働時間が1400時間とわかった。日本は1745時間(世界15位)なので、仮に労働時間を1400時間にするには、いまより20%低下させる必要がある。

生活が維持できなくては意味がないので、一人あたりのGDPとの比較することで、その国の特徴が見えると考える。一人あたりのGDPのリストから、上位10位は、ルクセンブルグ($10万)、スイス($8万)、ノルウェー($7.4万)、マカオ($7.1万)、カタール($6.8万)、アイルランド($6.1万)、米国($5.6万)、シンガポール($5.2万)、デンマーク($5.2万)、オーストラリア($5.1万)である。

日本は、イスラエルに次いで26位、$3.2万である。

上位10位とは2~3倍の開きがある。ここで、労働時間で割ってみる。上位10か国は$30~$68/時間、人となり、日本は$18(月$2880)である。やはり2~3倍ほどの開きがある。

日本のひとりあたり時間GDPは、$18しか生み出せていない。

残業時間月100時間は当たり前とするならば、$3.2/3210時間=$10まで落ち込む。この単価は、ギリシャ、チェコ、エストニア、ギニアよりも低い結果となり、たいへんな問題のように思える。

一人あたりのGDP上位の国家は、国家規模は日本よりはるかに小さい、そして、どちらかというと、金融にポジションを取っているように見える。日本国内の金融に携わる人だけで取り直すと、$39となり、20位まで押し上げ、カナダ・フィンランド・ベルギー・フランスなみになる。

『いかに少ない時間を使い、GDPを上げられるか』にいどまなければ、これから日本は貧していくことはわかった。ちなみに世界一幸せな国、ブータンの一人あたりGDPは$6370、時間割$3.6である。

 

 

労働時間について

今年に入り日本では働き方改革という名のもと、先月あたりの大手広告代理店の事故が発覚し、労働者の働き方、その権利について大きくメディアが取り上げることになった。

世界の労働時間の比較表はこちらにある。日本は第15位(1745時間)とある。世界平均が1725時間なので、世界の働き時間の平均となんら変わりがない。一般には8時間労働×20日=1か月あたり160時間、これを1年続けると1920時間となる。1745時間とは、これよりも10%も少ない値となり、なにかがおかしい。

年配の方からすると、残業100時間などは当たり前だとの声がある。仮にこの100時間を1年続けるとどういうことになるかというと、(通常160時間+残業100時間)*12か月=約3120時間である。戦後右肩あがりの父親の時代、土日もなく、働きどおしだった。毎日夜遅くに帰宅し、土日も出かけていく父を見ていた私たちの世代。

世界の労働時間の1位はメキシコ2226時間、2位が韓国2163時間、ギリシャ2034時間を大きく引き離して、ダントツ1位になってしまう。

それでは、働く時間が短い国をあげてみたい。オランダ(1384時間)、ドイツ(1393時間)、ノルウェー(1418時間)、デンマーク(1430時間)、フランス(1479時間)の順である。この数字は、日本の残業無しの働き方の20-30%も少ない。

今の日本の働き方(だいたい2000時間)から、働き方が上手な国家の1400時間相当にまで下げるには、なにをすべきだろうか。働く時間が30%削減しても、生活を維持できるとすると、国家として、経営者として、なにをすべきだろう。8時間の30%とは、2.5時間の短縮である。18時に帰宅が、15時30分に帰宅するということだ。

どうしたら売り上げを維持したまま、働く時間を短縮することができるのか、国家全体で考えて行動に移していく時機になったと思う。

時間に比例して儲けられるという話(もちろん時間に比例する業種もあるだろうが)でもなくなったわけであり、そもそも国レベルで効率よく稼ぎ出すモデルをもっと突き詰める必要があるように感じる。(日本のGDP凋落、国自体が貧乏国家になりさがってきている、日本国がどこに向かおうとしているのかが見えないが最大の問題なのではないだろうか、日本国を離れる日も近いのかもしれない)

 

事業のチャンス

事業機会は、減っているのだろうか、それとも増えているのだろうか。毎日のように新製品が現れては、人知れず商品は打ち止めされる。少子高齢化、人口オーナス期のこの日本でいかに売上を伸ばし、利益を確保するか、毎日が闘いである。

事業を行うものとして、世の趨勢をしっかりと捉えて、次の打ち手をじっくりと考える。ここだと思う場面に、速やかに入り込んで、果実を得る。農耕民族の気持ちと、狩猟民族のセンスのどちらも必要。時代のスピードの速さとともに、変わらないから、変化をしないと、いやがおうでも、すり替えられてしまう。

困ったと思うか、それともチャンスが増えたと思うか。時代がゆっくりとしていたときは、つぎの打ち手が読みやすく、それに応ずる時間の猶予があった。小さな成功事例を、広げることで、ネットワーク効果を得やすかった。いまは、どうか。一つの成功事例が、そのままスケールすることもあるだろうが、時代の変化に押し流されて、急速に落ち込むことも多い。

大企業だと思っていた会社が、ものの数年でおかしなことになってしまう。ビジネスモデルが変化している。商品を売るだけではなく、サービスを使って頂く。モノからコトへ。この考え方は、ただしい。あとは、時間への対応、タイミングのはかりかたは、まさに事業家のセンスそのものであり、とても重要だと思う。

時代の流れを捉えながら、発想を豊かにして、コト・サービスに丁寧にあたっていきたい。

散りゆく今年の桜をサクラを眺めながら、久しぶりのブログを書いてみた。

あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。2016年が始まりました。

このボヤキ・ブログも今年も続けていきたいと思います。

まずは、昨年の御礼から。皆さまに支えられて、無事過ごすことができました。

こころより感謝申し上げます。

この会社、立ち上げて10数年たちました。

本当にさまざまな経験をしました。

とにかくコツコツと続けること、腐らず、諦めず、成功するまで続ける、それしかありません。

できることなら、降りかかりたくない出来事、えーなんでそうなるかなと思うことが、

次々と起こり、もはやぐうの音もでないほどに、追い詰められたことも何度もありました。

疲れ果て、見える景色、すべてが暗くて狭くて、つらい日々もありました。

それでも、逃げ出すこともなく、続けられた、すべては経験として、心に刻み、

もう、たいていのことでは驚かない自分がいます。かなり、強くなりました。

お客さま、お仲間、社員、スタッフらに助けられて、今日も生かしていただいています。

ほんとに、ありがたいことです。

わたしと、交わってくださるひと、おひとりずつに、

少しでも恩返しができるように、務めていこうと思います。

本年もより良い年にしていくため全力を尽くします。

皆さまの益々のご健勝を、心より祈念いたします。

そして、ブロードバンドジャパンとともに、よろしくお願い申し上げます。

水野裕識

お礼参り、神田明神にて

31日お礼参り、神田明神にて

変わらなければ、替えられてしまう時代へ

いまは、変化の速すぎる時代である。世界中で同時多発的に新しい物事が生み出されるようになった。ムーア則に引っ張られて、世界中、いたるところで、指数関数的な成長が見られる。この右上がりの成長は、直線的な成長で考えていては、全く追いつけない世界である。私見ではあるが、従来はこの直線的な成長を前提にして、物事を決めてきたように思うが、これからは、それを許さない状態になってしまっているように感じる。

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『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に成長させる』から抜粋

そんなこと言われても、そんなに変われないよとか、変わることに抵抗したりするのは、人のこころの常であるとは思う(わたしものその部類のひとり)のだが、どうもその前提条件が変わってしまったと思わざるを得ない。シャープ、東芝がかくもなろうと、ユニコーン(Airbnb, Uber )の台頭の台頭を誰が予測し得たことだろうか。変わらなければ、替えられてしまう時代に、いやがおうでもなってしまった。企業は余力があるうちに、新たな投資ができるうちに、この変わり目に沿った動きをしておかなければならない。

しかしながら、この日本では、まだゆっくりとしているようだ。近いうちに、このスピードは恐ろしいほど早くなり(何しろ冪乗の世界である、私たちはいまその端緒に着いたばかりで、線形のなかで教えを乞うてきたわけで、分かるわけもないが)、わたしたち日本社会にも効いてくると思っている。未来予測や何がどうなると細かく予言することはできないが、日ましに変化のスピードとして現れ、業界地図をあっという間に塗り替えてしまう予感がする。