芥川龍之介 侏儒の言葉・西方の人 運命は偶然よりも必然である。

芥川龍之介 侏儒の言葉・西方の人の一節に『運命』の下りが2節ある。

運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」と云う言葉は決して等閑に生まれたものではない。

 

運命はみずからと外界とのやりとりを通して、作り出せるものであるという点において、大いに心強い。

遺伝、境遇、偶然、-我々の運命を司るものは畢竟(ひっきょう)この三者である。自ら喜ぶものは喜んでも善い。しかし、他を云々(うんぬん)するのは僭越である。

遺伝は致し方がないところであり、あきらめにも似た境地になる。

境遇とは、置かれた状況ということであるから、環境に依存をしている話であり、自分との接触を増やすか、減らすか、あるいはまったく異なる別地に移してしまうかの主体的な部分を残している。

そして、最後に偶然となるわけだが、このたまたまということそのものも、自身の性格から導かれる必然と言い放つあたりは、まさにマスターの深い言葉と思う。

起こるべくして起こるわけであるから、あなた(自分)の対処にかかってくるということになる。

2013年夏の日に、なぜか北極海を考えてみたが、どんどん氷が無くなることを気付かされる。

猛暑 お見舞い申し上げます。暑いですね。

涼しい話と思っておりましたが、この図を見ていると、涼しさも、しぼんで小さくなってしまいそうです。北極海の氷、だいぶ小さくなっています。ロシアの上の海域は、ぽっかりと空いています。

北極海2012年9月 jaxa HPから引用させて頂きます。

北極海の海氷面積 観測史上最小記録を更新 from jaxaHP

北極海の海氷面積 観測史上最小記録を更新 from jaxaHP

北極海の氷は、文字通りの氷であり、南極大陸とは異なり、溶けて無くなる可能性があるということで、注目を集めています。温暖化が加速している結果とも言われていますが、その融解スピードは速すぎることもあり、なにが原因でそうなっているかの説明ができないようです。

この小さくなる氷床とは別に、大きくなる北極海の資源を求めて、競争が加速されています。この資源をどの国が扱えるのか、協議が始まっています。この春にも、首相が露を訪問をして、天然ガスを含めた資源の扱いについて、外交を進めています。

中東諸国から運びだされる石油は、スエズ運河を経由して日本まで運ばれています。スエズ運河の航路には、米軍が多大な支出をして、安全を護っていますが、アメリカもシェールガスが算出されて、石油を買う必要がなくなれば、スエズ運河への巨大支出を抑える方向に向かうとも考えられます。

北極海ルートは、航路経路も短くなるし、スエズ運河を経由するよりも、露とアラスカのベーリング海峡を通った航路が安全ということであれば、この北極海経由したオイルやガスが届けられるようになり、日本の経済にとっても良い向きであると感じますね。

外務省や商社、オイルメジャーの皆さんの活躍によって、安い資源が長期にわたって、買い付けられ、安定した輸入になればと思います。資源価格が高騰し、原材料が上がっていく方向での悪いインフレにだけにはなりませんようにと、一国民として願っております。

 

ブログ見ましたよという声を頂けるようになりました

最近営業に出ていますと、ブログ見ましたよという声を頂く機会が増えています。

これは、単純に嬉しいですね。

思った通りの人だったとか、ちょっと堅いなあとか、反応はさまざまですが、とてもありがたいです。

昔は、ブログなんて~と思っていましたが、いざ、やってみると、日々、ネタ探しをするようになり、情報をセンスする感度もあがったような気がします。

初めてお会いする営業先では話題作りも大切だから、その時の話題としても、そういえばということで、いろいろと喋っています。

営業は、何しろお客様の言葉をしっかりと聴いて、信頼してもらえるように対応しなければなりません。お客様のこうしたい、あーしたいにきちんと、スピーディにお応えすること、さらに言えば、彼ら、彼女らに対応させれば、かならず、上手く行くと思って頂けるように、お話をすることは大切です。

どこぞの営業本ではありませんが、あの人から買いたいを思って頂けるという感じでしょうか(笑)

今日もまた、いろいろな場所に出かけて、アンテナを張りながら、情報をセンスしよう。情報はあちらから飛び込んでくることはありませんから、たまには、途中下車して、知らない街を、ぶーらぶらしてみるのもいいと思います。

と、カッコつけたところで、ただ、一杯呑みたいだけでしょ~と、お察しの方は、はい、その通りであります。

 

都会で野菜を育てる愉しみ 『私はおたんこ茄子』

東急ハンズに来ています。

ハンズに来ると、上の階から、下の階までぐるーっと回って愉しみます。

毎回くるたびに新しモノがたくさんあって、なんとも物欲が刺激されます。

ハンズのバイヤーは偉いです。

真央ちゃんCMのエアーウィーブもいいなあと思って、ベットに座ってみたりしながら、次の営業までの時間、ぶらぶらと。

そして、ちょっと気になるものを見つけちゃいました。

奇抜なネーミングのキャッチコピーに捕まってしまいました。

『頭はからっぽピーマン』『私のおかぶ』『私はおたんこ茄子』『私は完熟ウレ×2トマト』の野菜栽培の4種類です。

私は完熟ウレウレトマト

私は完熟ウレウレトマト

少し前で立ち止まって、、、じーっと見ること数分。

なんだこれという思いも次第になくなり。

土いじりとか、野菜栽培とか、自然と戯れたいという感情からか、ついつい買っちゃいました

ちょっと育ててみようかなと思います。

 

IT×国土強靭化計画 なんかスーパーマンが必要そうだ。

前回機械(コンピュータ)が、人の労働を奪うという記述をしました。

自民党からICT提言書が出されています。

新たなICT戦略に関する提言

デジタル・ニッポン2013 -ICTで、日本を取り戻す。-

ITという表現を使って、社会全体のコストを抑えるという意味における政策なのかと思って読み始めました。冒頭のタイトルには、ICTによる経済成長、雇用拡大という文字が踊っています。経済成長、雇用拡大という言葉と、ITとは、一般的には相性が悪いはずなのに、これは興味深いと思い、どのような政策が語られているのかと読み進めました。

『IT×どこそこ分野』という組み合わせで説明される場合、その分野をデジタル化しましょうよ、きっと、いいことがありますよといったニュアンスで使われるのだと思います。現時点で非効率な分野があって、ITという魔法をかけてみると、いろいろなと効率的になりますよという使い方をすることが多いと思います。その場合、コストダウンができたり、無駄がなくなったりという話になるのだと思うので、経済が成長しますよとか、雇用が拡大しますよという文脈で使わることは少ないのではないでしょうか。

まず、ここにある「はじめに」の3ページは、正直、面白すぎるぞーという印象です。モバイル通信速度は、ハイハイからジャンボ・ジェットへ、ITは球団を3社持っている、自民党という公式資料の冒頭で、なされる説明として、むむむと思える内容からはじまっています、ウケました

IT×国土強靭化という発想って、なによそれ、これもなんとなく怪しさを感じます。古くなった橋げたに光ファイバーを張りつけて、光測定した結果をみて、そろそろ新しくしようとか。しかし、老朽化というのは、築年数や構造から、単純に決められないものでしょうか。そもそも築100年と分かれば、古い順番に新しくしていけばいいものでもないのかと思います。

はたして、経済の合理性はあるのでしょうか。

その強靭化工事の費用に、A兆円、日々状態を監視するのにB兆円がかかるのでしょう。一見すると、新産業における雇用を生み出す政策のようにも思えます。これって、建物の古い順番に補強したり、いずれ壊して直せばいいのではないでしょうか。本当に駄目ならば、すぐに対応すべきではないでしょうか。

社会的に合理性があるかの計算法は知りませんけれども、社会全体での公共投資額は、この強靭化により、下がると信じていいのですよね。つまり、今後おこなわれる橋梁改修構築費用は、A+B兆円以上に小さくなるので、強靭化工事を行うべきということをおっしゃっていると理解しました。しかしながら、普通に考えますと、強靭化のためのコストは、改修・更新のコストは下げることはないと考えるべきでしょうから、この政策は税金の使い方として、いかがなものでしょうか。