ウェブサイトの性能測定するSAAS製品をSMSデータテック様にご紹介頂きました。

ウェブサイトの表示が遅いな、なんか重たく感じるという場合がある。ヤフーから被リンクされたサイトでは、よくこのような遅い、場合によってはサーバが落ちたりということが見受られる。ある日突然、ヤフーからリンクが貼られてしまったがゆえの状態である。噂のヤフー砲だ。通常日1万PVだったところに33万PVが送り込まれたという嬉しいお話はこちら(実況詳細)。これは運営者側も、アクセス解析画面を見ていれば、すぐにわかる話である。被リンクが外れてしまえば、もとの状態にもどる。

なんとなく重たいというケースの場合には、その理由がよく分からないことがある。ECサイトでは、遅れて表示されることは、絶対にあってはならないため、システム担当はその理由に対しては貪欲になる。

そんな経緯から、株式会社SMSデータテック様からCompuware Gomez Saas 製品をご紹介頂きました。

  1. ユーザが体感するパフォーマンスを把握できる(2秒以上の表示はどこかに問題がある)
  2. ブラウザ、OS、 解像度、デバイス毎、または、組み合わせによる表示を確認できる
  3. 把握できる情報:地域別レスポンス/ブラウザ、OS別の表示状況/デバイス別のレスポンス/顧客側の負荷状況

インターネット上の計測サーバを有しているようで、そこから観測ができるツールを提供している。ストリーミング・モバイルアクセス・様々な負荷テストにも使えそうである。

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パソコン画面上に、1ページを表示させるまでには、テキスト・アイコン・グラフィックがばらばらに送り込まれ、あるいは広告リンクも別サーバから取得して表示しなければならない。細かな断片を1つ1つ取るのに掛かった時間の総和を、表示時間としているようだ。断片1つ、あるいは広告表示のどこかに遅れが出てしまうと、表示されるまでの時間は伸びてしまう。システム上の問題、データベースに負荷がかかっている可能性もある。

ウェブサイト上で起きている状態を、見える化するツールだと理解した。グーグルアナリティクスのようなページ単位の視聴分析ではなくて、表示が遅れてしまうその理由をずばり分析・指摘してもらえるツールのようです。

ウェブサイトを扱う業者は、営業があまり上手ではなくて、待受型営業スタイルを採っている会社も多いと思いますが、もしかすると、このツールは、御社のサイトを分析してみましたところ、次のような課題が見つかりましたので、詳細をお話させて頂けないでしょうかというアプローチ・提案型営業を可能にするツールかもしれないと思いました。

次なる課題としては、ウェブサイトの見直し提案は、最初のアプローチ、切り口・きっかけとしては、良い印象でしたので、当社として、次の何か、もうすこし販売するのかのストーリを考えないといけませんね。

ビッグデータ・アプローチ

4月半ばに、ヤフージャパンが景気指数を独自に発表したことを記憶されている方は多いと思います。

政府が発表する景気指数は、遅れがある(実際3ヶ月に一度)という事実があり、、ビッグ・データから今の景気の状態を表すことができたら面白かろうというプロジェクトだと思います。

2012年検索された75億語から、日々検索される60万語まで絞り込み、さらに景気と高い相関関係にある、206の単語に絞ることができたとあります。私はもっと数万語、数十万語規模になるのではないかと思いましたが、200程度の単語で表されるとは、思いの外少ないという印象でした。

過去の景気動向指数から、リアルタイム景気指数を、概ね予測ができそうとの発表でした。

従来のように地区・商品別集計から、動向分析までが数ヶ月かかっていた方法とは違った視点で、日々検索される単語からマクロ経済指標を算出できる可能性を示したことは、とても興味深い。これは、ビッグ・データの可能性を示した話だと思いました。

[browser-shot width=”400″ url=”http://event.yahoo.co.jp/bigdata/keiki/”]

精度の向上した指標を提供できるならば、金融業界と組んで新しい金融商品を立ち上げることが可能になるでしょう。こうした独自の経済指標によって、これから景気が落ちこむという予測されるならば、金融先物を先んじて売りはじめることも可能と思われます。その手前でも、マクロ指標を手にしたいと思う中間の業者も存在するかもしれません。

この発表は、年75億件も検索されるヤフージャパンだからできる所業だと思いますが、これまでは無駄なデータと思って捨て去られていたアナログデータは、デジタルデータ化としてその価値を見つだす機運が高まるのだと思います。そのデータの相関から、新しい知見がどんどん発見される時代に入ったのだと思います。

総務省統計データの開示

おむつとビールのセットは、良く売れるのように、その理由はよく分からなくても、小売店の販売方法には大きな影響を与えた。大量の購買データから、見つけられた1例である。

大量データを保有する業者が、さらなる業務の効率化や売上を伸ばす目的のために、データのなかに潜んでいる、なにかを見つけ出そうとする動きがある。

ひとが想像する仮説や推論によるデータ検証というスタンスから、データから直接引き出される結果に対して、あとからその理由をつけることになる。予想もし得ないストーリを導ける可能性を期待する節がみられる。(棚から、ぼたもちがあるかもですね)

ビッグデータの期待

ビッグデータの期待

昨日6月10日に、総務省の統計データが開示された。

日本国の統計データをコンピュータ経由で閲覧・処理ができるようになった。全部で22のデータベースの市区町村別単位のデータ。グーグル・マップの上に、可視化して見せるなどは、すぐにできるのだろう。

ここから転記:http://statdb.nstac.go.jp/system-info/api/api-data/

1.. 国勢調査
2.. 住宅・土地統計調査
3.. 住民基本台帳人口移動報告
4.. 人口推計
5.. 労働力調査
6.. 就業構造基本調査
7.. 社会生活基本調査
8.. 個人企業統計調査
9.. 科学技術研究調査
10.. サービス産業動向調査
11.. サービス業基本調査
12.. 事業所・企業統計調査
13.. 経済センサスー基礎調査
14.. 家計調査
15.. 貯蓄動向調査
16.. 全国消費実態調査
17.. 家計消費状況調査
18.. 小売物価統計調査ーーー>現在、データ更新中のため利用できません。
19.. 全国物価統計調査
20.. 消費者物価指数
21.. 地域メッシュ統計
22.. 社会・人口統計体系(都道府県・市区町村のすがた)

保有するビジネスデータと、これからの統計データを掛けあわせることで、きっと興味深いデータを引き出せると期待した動きがはじまった。今後、さまざまなフィルターを通して見える世界には、予想もしてなかった驚きの内容が含まれるのか、そんなこと知ってるよということになるのか、今後の取り組みにかかっている。
このデータの活用方法について、どなたか一緒に、仕事・ブレストしてみませんか?

[browser-shot width=”300″ url=”http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc121400.html”]

道程

これまでに、何度諦めかけたことだろう。

「道程」

高村光太郎

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守ることをせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

進むべき道がわからなくなって途方にくれたり、あると思った道が無くなっていることに気が付き、後戻りをしてみたり。敷かれたレールをただ効率的かと思って歩んでみたが、そんな簡単には行くことはない。これは、誰の人生にも振りかかってくる。

自然の大きさの前に、頭を垂れて、父の偉大さの前に敬服をいだきつつ、それでも前に進み続ける、そんな勇気をこの詩は、与えてくれる。

マーケットアウトの発想力

単にハード・設備を販売する方法から、継続的なサービスを使ってもらうことで、売上(利益)を上げる手法にシフトしてきている。

ハード単価が急速に下がるなかで、粗利は圧迫され、ハードの機能を開発したり、性能の強化(高速化、大容量化)してみても、デフレ化の販売価格は、上昇余地は残されていない。オープン価格で出しても、インターネットのロボットによって、日々もっとも安価な商品を提供するショップ価格を日々探しだされて、消費者は下値探しをいとも簡単に済ませてしまう。

もう、オープン価格で対応するも問屋も思ったほど抜けなくなってしまった。上位の製造社は、利用料に応じた課金が採用するという戦略しか取りえない状態になった。

対C向けだと、スマホの通信料金、プリンターのトナー(コピー機カウント課金)、ネット証券の手数料、1曲課金(itunes)など、対Bだと銀行ATMの保守、エレベータ監視サービスなど、あらゆる分野で、ランニングで継続に課金するビジネス・モデルに移っている。

ITの開発現場では、技術者の派遣するモデルで成り立っている。このビジネスは技術者を、開発現場に送り込み、毎月一定額をお支払い頂くモデルであるが、これも人を仲介にした継続課金モデルである。人あたりの年間売上が決まるので、売上見込みが読めるようになる一方、ソフトウエアの開発は、中国やアジア諸国でも対応は可能であるため、開発金額は、アジア諸国の人件費に少しずつ収斂されてしまい、単価の伸びを期待すべくもない。

安く開発コストを下げるために、ソフトウエアの開発現場も、アジアに開発拠点を移し、現地の労働者を採用して、教育訓練を行なって、日本品質に近づけられるように工夫している。アジアの拠点では、その国の上位理工系大学卒が、8時間労働の3勤交代でシフトを回しているという話もあって、こ開発金額は日本で行う場合の半分以下で済むという。

いまの日本の技術者・開発者では、とくにアジアのエンジニア単価とは、最初から見合っていない場合もあり、日本の技術者には、とても厳しい現実を突きつけているように思う。良い製品を作りだすために、目新しい機能の開発に、海外の優秀な技術者を安価に作らせるも、製品単価を跳ね返させることができないジレンマもある。新機能も、大規模化すると、作りあげるまでには、様々な工程があって、そう簡単にできないものだから、当初の予定より計画も投下資金も大きく超過してしまったりするケースが増えている。さらに、メーカーのマーケティンが機能しておらず、そもそもエンド消費者が必要としない新機能であったりすると、しんどさは増すばかりとなる。

製品や商品を使ったサービスを提供する間に、ランニングで売上が立つモデルを構築することができるかどうか。中小企業も同じだと思うが、いかにマーケットに受け入れられるサービスを提供し、それを強化できるかで、ビジネスとしての価値が決まる。とくに、いまの電機産業の状況を見ていると、大企業もその下請けも、新機能を創出するマーケティング力がそもそもなくて、つぎはこのあたりという延長線的な発想でモノを作っているのではないか。

今見えている市場の先にあるまだ見えていない新しい市場を見つけだす能力がビジネスマンに求められている。供給サイドが読もうとしても、そもそも見えていないもの。読み切れないその先にある何かを発想しないといけない。作れば売れるの時代はとっくに過ぎ去り、供給者側の論理は通じなくなってしまった。顧客目線から徹底的に発想をしたマーケットアウトの製品・商品を作り出せるかどうかが鍵である。